【FUJIFILM】GFX 50Rを3年間使って感じる素晴らしさ4選。
FUJIFILMFUJIFILM GFX seriesGFX50S/50Rとある50Rフィルムシミュレーションを楽しむ単焦点を楽しむ
GFX 50Rというカメラを手にしてもうすぐ3年が経ちます。
手にしてからは旅行や散歩のお供、家族の記念写真を撮ったりとたくさん使いました。
昨年はGFX 50SⅡが発売され、その後50Rは生産完了となりました。
50SⅡではGFX50シリーズ待望の手振れ補正やUSB充電が搭載され、新たなフィルムシミュレーション「ノスタルジックネガ」を愉しむこともできます。
性能面では新しい機種に軍配が上がりますが、それでも50Rには魅力がたくさんあります。
昨年も50Rの記事を公開したのですが、今年の方がより愛着が増したように思います。
今回は約3年間使用した使い勝手の良さ、魅力を4つお伝えしたいと思います。
1.自在にカスタム可能なファンクションボタン
GFX50Rは5つのファンクションボタンがあり、40種類以上の機能をそれぞれのボタンに割り振ることが出来ます。
ユーザーによって自分に合った機能をカスタマイズすることができ、まさに自分のためのGFX50Rを生み出すことが出来るのです。
筆者のおすすめは「Fn1」にアスペクト比切り替え、「Fn2」にフィルムシミュレーション切り替えです。
シャッターダイヤルと露出補正ダイヤルの間にあるのがFn1ボタンです。
65:24の横長アスペクト比や中判フィルムユーザーには嬉しい6×7や6×6などマルチフォーマットを愉しむことが出来るGFXシリーズ、そのアスペクト比変更をシャッターボタンから人差し指を少しずらせば切り替えを行うことが出来るようになります。
FUJIFILM刻印の下にあるのが「Fn2ボタン」
FUJIFILM製品の魅力の一つに多種多様なフィルムシミュレーションの搭載が挙げられますが、筆者はその切り替えメニューをこのFn2ボタンに設定しています。
握り込んだ時に中指がちょうど良い位置に来るのですぐに切り替えることが出来ます。
RAW現像をすれば好きなフィルムシミュレーションに後から変えることもできますが、やはりファインダーを覗いて色を見ながら被写体と距離を詰めていくのが筆者のなかでの愉しみ方です。
マウントアダプターを使用する方は35mmフォーマットモードを割り振ったりしても良いかもしれません。
※写真はSmallrigのウッドグリップを付けています
2.ラージフォーマット×クラシックネガの魅力的な描写
筆者が愛してやまない機能、それはフィルムシミュレーションです。
この機能は単なる加工フィルターではなくFUJIFILMの画質設計に大きくかかわる機能となっています。
OFFにする事は出来ず、何かしらのフィルムシミュレーションを選択する必要があります。
初期設定で設定されているプロビア、モノクロにはアクロスなどフィルムユーザーの方は一度は耳にしたことがあるであろう有名なフィルムがセットされています。
まさにフィルムを選ぶように、シーンに合わせて色調を選ぶ事ができます。
写真用フィルムを製造するFUJIFILMだからこそできる機能です。
その中でも筆者お気に入りのフィルムシミュレーションは「クラシックネガ」です。
以下の写真は全てクラシックネガで撮影したものです。
FUJIFILM GFX 50R + GF50mm F3.5 R LM WR + Kenko ブラックミストNo.5
FUJIFILM GFX 50R + GF50mm F3.5 R LM WR + Kenko ブラックミストNo.5
FUJIFILM GFX 50R + GF50mm F3.5 R LM WR + Kenko ブラックミストNo.5
筆者が魅力的だと感じるのは「白」の表現です。
朝に陽がカーテンに射した時の「白」、すっきりした冬の波の「白」、陽が射した雪の「白」。
どれも括りとしては「白」ですが、このフィルムシミュレーションとセンサーで描き出される「白」はどれも違った表情をしていて、その時に出て欲しい色をどんなときでも描き出してくれます。
特に3枚目の写真、雪を歩いた小動物の足跡はほんの少しだけ雪が凹んでいて誰が見てもそこを通ったのは軽い動物であることを思わせます。
その足跡の色分けをすこし青みがかった「白」でほんのり表現しているのがお気に入りのポイントです。
3.魅力的なマルチフォーマット
GFXを語るうえで外せないのはバリエーション豊富なアスペクト比。
4:3、 3:2、16:9、1:1、65:24、 5:4、7:6の7種類から選ぶ事ができます。
画像編集の際にはいくらでも変えることはできるのですが、ファインダーを覗き込んだ時に見えている画角によって写真表現が大きく変わると思っています。
例えば65:24のパノラマであれば横に大きく伸びた構図で撮りたくなります。
FUJIFILM GFX 50R + GF50mm F3.5 R LM WR + Kenko ブラックミストNo.5
そして1:1、フィルムで言えば6×6のフォーマットでは、360度回しても面白く見える写真を撮りたいと思うことが多いです。
上下逆にすると宇宙側から見ているように意識してみました。
FUJIFILM GFX 50R + GF50mm F3.5 R LM WR + Kenko ブラックミストNo.5
いつもと違ったアスペクト比も、あの日に使った中判カメラのアスペクト比も、表現は自分の思うがまま。
いつでも新鮮で懐かしい気持ちにしてくれる素晴らしい機能です。
4.「四角い」ということ
レンジファインダースタイル・ラージフォーマットカメラという肩書を持つGFX 50R。
一眼レフタイプのフォルムではなく、四角いレンジファインダー機を彷彿とさせるスタイル。
その魅力はやはり収まりの良さであると思います。
筆者が使っていて感じる一眼レフタイプの悩みはやはりペンタ部、ファインダー部分のでっぱりです。
鞄に収めようとすると少し飛び出てしまったり、上下左右を圧迫してしまうことがしばしば。
ところがこの50Rは側面がかなりフラット、ファインダーのでっぱりがほとんどありません。
レンズにもよりますが、GF 50mm等であればかなりうまくカメラバッグの仕切りにフィットしてくれます。
持ち出さなければ写真を撮ることが出来ないカメラという道具において、持ち運びのストレスが減ることは、きっと素敵な写真を撮ることに繋がると思っています。
カメラを選ぶということは一期一会の機会だと思います。
機能や性能などを調べ、作例を見ながらどのカメラにしようか…と悩むことは誰にとっても楽しいもので、いまや無数にあるカメラの中でピンときたものはまさに運命といえます。
コレだ。と決めたカメラが筆者と同じGFX 50Rであればたいへん嬉しく思います。
GFX 50Rの魅力はこちらからもご覧いただく事ができます。
ぜひお手元に四角い相棒を。
今回使用した組み合わせです。 ぜひコンパクトな50mmとセットでお楽しみください。
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