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【FUJIFILM】Square & Monochrome by X-T4

1:1のスクエアフォーマットとモノクローム写真。
いつもと少し気分を変えて写真を撮ってみる【Square & Monochrome】

前回はこちら

今回は【X-T4】と【フジノン XF14mm F2.8 R】で川辺の散歩道をスナップしました。

選んだフィルムシミュレーションは【ACROS】、せっかくのFUJIFILMボディですから、フィルムの質感を出すために、
グレイン・エフェクトの強度を【強】に、粒度を【大】にしています。
さらにモノクロームカラーの機能を使ってモノクロ写真に色調を追加しています。

モノクロームカラーとはフィルムシミュレーションの中でも【ACROS】または【モノクロ】で撮影した際にモノクロの色調を赤みがかかった温かみのある温黒調(ウォームトーン)や、青みがかった冷たさを感じる冷黒調(クールトーン)に調整できます。
今回は、木々や田んぼなど緑が多い場所を散策するので、モノクロの色調も緑がかったものにしました。
設定値はWC+6 MG+8です。

f/8 1/5,800 ISO400

梅雨入り前の貴重な晴れ間、雲もそれなりに出ていましたが蒸し暑い日でした。
天に目掛けてすっくと伸びる木。その先には雲の向こうに太陽が見え隠れしています。
空合わせで露出を切っていますので、木々はアンダーですが、空の雲のディティールがよく出てくれました。

f11 1/450 ISO400

田んぼと山、そしてどこまでも広がる空。
これから迎える夏を前に、稲のすこやかな成長を期待する日々。
粒状感を強めて、感度も高めに設定しているので、その効果が空の階調表現などに顕著にでています。
ノイズ感が多いとも捉えられますが、たまにこのようなノイズ感のある画作りをしたくなる時もあります。

撮影者の意図に合わせて様々な設定を追い込むことができる。
かつ、フィルム生産で培った技術による多彩な色再現。
FUJIFILMのカメラの魅力を改めて認識しました。

f/5,6 1/900 ISO400

川辺に立つ木々のうち、一本だけが途中から曲がっていて、ひらがなの【し】のような形をしていました。
人の手が加えられたのか、はたまた自然のままなのか。不思議な形を見つけるとスナップしたくなります。

f/2,8 1/7,500 ISO400

X-T4は背面液晶がバリアングル形式になっています。
積極的にローアングルを狙えるのがバリアングル形式の特徴です。
空に向けて伸びる葉を下から狙いました。天に向かって伸びてゆく様、その抜けの空と印象的な構図となります。フィルムグレインを強めにしているので、葉の葉脈部分にのった粒子感が葉の一枚一枚を際立たせています。

f/2,8 1/950 ISO400

開放で、最短撮影距離ギリギリまで攻めた画です。
ボケの雰囲気が粒子感たっぷりで独特な雰囲気となっています。
個人的には、すごく時間が経ったフィルム写真のようなイメージを抱きました。
粒子感や、モノクロームカラーなど、撮って出しでも様々な設定を合わせることにより、自分だけの世界観を出すことができました。

f/16 1/300 ISO400

一番手前の草、左右から茂っている木々、中間域まで広がりを見せる田んぼ、それに続く建物・山々・空。

スクエアフォーマットで広角レンズを使用すると、このようなレイヤーを意識したアングルを探したくなります。グッと深く絞り込むことでパンフォーカスとし、どのレイヤー構成物にも意識が向くようにしています。ボケの表現も好きですが、画角内全ての物をボケさせないという構図にもチャレンジしたくなります。

全てにおいてピントが合っていると、ある意味ごまかしがきかなくなります。カメラ高、角度、レンズなど。アングルを決める要素の全てに意識を向ける必要があります。

f/8 1/200 ISO400

木の幹の表面に被さる様に生い茂る葉。

葉の種類によって色づき方が違います。モノクロにした際には色の濃い、薄いといったグラデーションでの表現に置き換わります。モノクロームカラーで僅かに緑を入れる事によって、モノクロにする前の緑をうっすらと想像できるような気がします。普段のモノクロとは少し雰囲気を変えられるモノクロームカラーの機能は、今後も様々な表現に挑戦したくなる良い機能だと言えます。

 

是非、みなさんもいつもと違う雰囲気【Square & Monochrome】で撮影を楽しんでみて下さい。

[ Category:FUJIFILM | 掲載日時:21年06月23日 17時00分 ]

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