
【FUJIFILM】Xシリーズが10年間わたしに寄り添っていた3つの理由。
連載中の「カメラを愉しむvol.60」は、『FUJIFILM Xシリーズが10年間わたしに寄り添っていた3つの理由。』をご紹介します。筆者が富士フイルム Xシリーズと出会ったのは「X-PRO1」との出会いが初めでした。FinePix S3 Proという機種で発色の素晴らしさを語る方が多くいらっしゃったのでいつかは!と考えていたところ、Xシリーズが登場してくれたのです。
フィルムカメラ時代から「このメーカーが好き!」というものが無く、色々なメーカーに手を出して気分によって使い分けてきました。しかしXシリーズに出会ってその考え方がガラッと変わってしまったのです。それではXシリーズが10年間わたしに寄り添っていた3つの理由を紹介してゆきます。
その1『ユーザーと共に、進化し続けるカメラ』。
ミラーレスカメラが各社から発売されはじめた当時、家電メーカーが先行して多くのミラーレスカメラを世に送り出してきました。発売当時のXシリーズはレンズ/ボディともに家電系メーカーと比べるとモッサリとした挙動を示し、オートフォーカスは迷って中々ピントが来ないという事もありました。しかしXシリーズは「ユーザーの声と共に進化する」カメラだったのです。
最新のファームアップを行う事で「別のカメラではないか?」と思うほど、常にバージョンアップしていくそのカメラと共に過ごしたくなってしまう魅力がありました。まるで我が子のようにかわいがり、その成長を一緒に楽しめるカメラは中々ありません。
その2『このカメラでなければ、撮れない写真がある』。
フィルムシミュレーションがつくり出す世界観、それは撮影者の作品に命を吹きこみます。RAW現像をして好みの作品に仕立てていましたが、その作業にはそれなりの時間がかかりますし相応のパソコンのスペックが必要です。「風景と向き合いながら作品の作り込みができる」のは充実したフィルムシミュレーションがあるからと言えるでしょう。
光の捉え方、空気感の演出の仕方。それはシーンによって変わります。レンズだけではなく豊富な機能を活用してお気に入りの1枚をサクッと手間なく撮れるのはとても嬉しい。
個人的にはクラシッククローム(彩度+2 Stone-1)で再現される「オレンジ色」と「青空」がお気に入りです。
その3『道具としての愛着』。
今回撮影した機材とは異なりますが、どこかクラシカルで手に握った時に「相棒よ、今日もいい写真を撮ろう」そう語り掛けたくなる魅力があります。ちなみに写真の個体はもう終売しておりますが、X-T100というカメラにSONY RX100用のウッドグリップを装着しています。自己満足ではありますが中々の存在感です。相棒としてカメラを気に入るという事は「肌身離さず」持ってゆきたくなるということです。
路地裏にこんな豚さんがいた時、さっとバッグからカメラを取り出して撮影したくなります。
サボテンとポルシェ!なんか良い構図だな、ファインダーを覗いてみようか。
フェラーリとタクシーとシビックが「ゼロヨン」!?本当はただ信号で発進しただけですが、ファインダーを覗きながら地味にその時を待っているときも楽しかったりします。
ちょっとしたアートを見つけてベルビアに変えて楽しんだり。
オレンジ色のハットを見つけてクラシッククロームにすぐに戻してシャッターを切ったり。
前ボケと後ボケを楽しんでピント合わせで遊んだり。
まだFUJIFILMのカメラを使ったことない!という方は、ぜひ一度手に取ってみてはいかがでしょうか。 フィルムシミュレーション沼にハマってしまったらごめんなさい。