【FUJIFILM】Xスペシャルイベントレポート
X-T2、X-Pro2に次ぐフジフイルム第3のフラッグシップ機として2018年2月15日に発表された『FUJIFILM X-H1』。中判ミラーレス機GFX 50Sを彷彿とさせる外観と、Xシリーズ初の最大5.5段分のボディ内手ブレ補正機能が搭載された本機の登場に驚かれた方も多いのではないでしょうか。
今回マップタイムズでは、同日に開催された『FUJIFILM Xスペシャルイベント』の様子をお伝えいたします。
開催場所は、港区・赤坂。
事前申込制で先着200名限定のイベントだったのですが、早い段階で満員御礼になるほどの人気ぶり。Xシリーズに対する注目度の高さが伺えます。
会場前にはX-H1のスケッチが大きく貼り出されていました。人気のレンズ「XF16-55mm F2.8 R LM WR」が装着されています。
会場に入ってまず目に飛び込んできたのが、X-H1で撮影された数々の作品です。冒頭でも触れましたが、X-H1にはボディ内手ブレ補正が搭載されているということでいつものXシリーズよりも動体の作品が多かったように感じます。
更に奥へと進んでいくと、いよいよX-H1がお目見え!今までのXシリーズとGFX 50Sの中間のようながっしりとした重厚感のある外観が印象的です。
メインはX-H1でしたが、それ以外にも開発中の新製品『GF 250mm』と『GF 1.4X TC WR』のモックアップ、そして一際目を引いたのがX-H1のすぐそばに置かれていたXマウント対応の初めてのシネレンズ『MKX 50-135mm T2.9(6月発売予定)』の存在でした。
静止画だけでなく動画にも力を入れているという本機。正直今までのXシリーズに動画撮影のイメージはあまりありませんでしたが、X-H1の登場によってそのイメージも少しずつ変わってくることでしょう。
タッチ&トライコーナーにずらりと並ぶたくさんのX-H1。1台1台にスタッフの方が付き、丁寧にX-H1についての説明をされていました。先着200名限定開催だったおかげか、来場されていた方々もじっくりとX-H1の魅力に触れられていたように思います。
となりのブースでは、動画撮影体験コーナーも。
さて、いよいよ私たちの順番がやってきました。
左から、X-T2、X-H1、X-Pro2の順に並べましたが、ぱっと見ただけでもX-H1がよりプロフェッショナル向けに作られたカメラであることがよく分かります。
特にグリップ周りのデザインが大きく異なっています。深く握りやすくなったグリップと、大きくなったシャッターボタン。「フェザータッチシャッター」と称されていますが、まさにフェザータッチと呼ぶにふさわしい軽いシャッターフィーリングには驚きました。
別売りの『パワー・ブースター・グリップ VPB-XH1』を取り付けるとその安定感はより確実なものとなります。連写速度のパフォーマンスも向上するので動体撮影をされる方におすすめのアイテムです。
タッチパネルは撮影画面でのみ使用可能。メニュー画面では使用できないとのことでしたが、メニュー画面を探っていたところ「動画サイレント操作」なるものを発見しました。
動画サイレント操作をONにすることで、動画撮影時にシャッタースピード、F値、ISO感度のダイヤルが無効となり、その代わりタッチパネルでそれぞれの値が設定できるようになる機能です。確かに動画撮影時にカチカチとダイヤルを回してしまうと振動がカメラに伝わってしまいます。その点もしっかりと考慮されているのはムービーカメラマンにとってはかなり嬉しいポイントです。
動画と言えば、もうひとつ。新しいフィルムシミュレーションモード「ETERNA」です。映画用カラーネガフィルムを再現したフィルムシミュレーションというだけあって、落ち着いた発色が魅力的。スタッフの方曰く「コントラストが低いため静止画だと少し物足りなく感じるかもしれませんが、動画撮影の際に真価を発揮します」とのこと。
せっかくなので他のフィルムシミュレーションと撮り比べてみました。
フィルムシミュレーション:PROVIA / 使用機材:FUJIFILM X-H1 + XF 35mm F1.4 R
フィルムシミュレーション:クラシッククローム / 使用機材:FUJIFILM X-H1 + XF 35mm F1.4 R
フィルムシミュレーション:ETERNA / 使用機材:FUJIFILM X-H1 + XF 35mm F1.4 R
まるで映画のワンシーンを切り取ったかのような雰囲気のある1枚に仕上がりました。動画撮影時に真価を発揮するとのことですが、コントラストの低い写りが好きな方だったら静止画でも活躍すること間違いなしのフィルムシミュレーションです。
絞り:F2.5 / シャッタースピード:1/18秒 / ISO:250 / 使用機材:FUJIFILM X-H1 + XF90mmF2 R LM WR
隣にあった手ブレ補正体験コーナーにモデルの方がいらっしゃったので、撮影をさせていただきました。Exifを見返してみると1/18秒となかなかの低速での撮影だったのですが、撮影中は全く気になりませんでした。今まで手ブレ補正の付いていなかったレンズを手ブレ補正ありで楽しめるというのは大きなメリットです。
こちらはX-H1の中身の様子。ボディ内手ブレ補正のユニットもそうですが、個人的に気になったのは、シャッターユニットに搭載された衝撃吸収サスペンションの存在です。「Xシリーズ史上最も静かなシャッター音」と謳われていますが、その言葉に偽りはありません。室内や結婚式のイベント事など、静かな環境下でもためらうことなくシャッターを切ることが出来ます。
X-H1の機能紹介と共に、風景カメラマンの方のトークショーもありました。
イベントの片隅には、こんな今時なアイテムも。イベントの模様をSNSに投稿するとSDカードケースがいただけるとのことだったので、スタッフ全員で投稿。5種類のうち3種類をゲットすることができました。
イベントレポートをお届けいたしましたが、いかがでしたでしょうか。
動画体験コーナー、手ブレ補正体験コーナー、トークショーなど、X-H1の魅力を存分に味わうことが出来るとても楽しいイベントでした。
フジの色が好きだから、とフジフイルムのカメラを使われている方が多いことからも分かるように、色表現力に力を注いでいるフジフイルム。静止画のみならず、今後は動画でもその名を轟かせるようになるのでしょうか。X-H1の発売を楽しみにすると共に、今後のフジフイルムの動きがどうなっていくのかとても興味深いです。
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