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【FUJIFILM】X-E3でライカレンズを愉しむ~ズミクロン  M50mm F2.0~

【FUJIFILM】X-E3でライカレンズを愉しむ~ズミクロン M50mm F2.0~

3月某日。春の暖かさを感じ始める頃、外へ赴けば色とりどりの花が至るところに咲いています。

そんな道中へ持ち歩きたくなるカメラが、フジフイルムのX-E3。

最近では後継機のX-E4が発売されたため、今や型落ちモデルとなっているX-E3ですが、スナップ撮影に欠かせない速写性や携帯性は十分に備わっております。

このX-E3の好きなポイントは何と言っても軍艦部が削ぎ落された、まるでレンジファインダーカメラを連想させるようなレトロなデザイン。そこにクラシックレンズを付けたらより素敵な見た目になることは間違いありません。

今回は同社から発売されている『Mマウントアダプター』というアクセサリーを使用して、ライカレンズの代表格的な存在感を放つライカのMマウントレンズを組み合わせました。

使用するレンズはMマウントの銘玉であり定番レンズの『Leica ズミクロン M50mm F2.0レンズフード組込 (6bit)』

1994年に発売されたズミクロン M50mm F2.0第4世代にあたるモデルです。

ズミクロン M50mm F2.0が初登場したのは、1954年。当時は沈胴タイプで、よりヴィンテージ感のある見た目をしていました。そこからさまざまなズミクロン M50mm F2.0が発売され、60年以上もの長い歴史が今も尚続いております。

FUJIFILM X-E3×Leica ズミクロン M50mm F2.0レンズフード組込 (6bit)

さっそくX-E3にライカレンズを装着しました。現代的でありながらクラシカルな雰囲気を放つ外観、やはり相性は抜群です。

この外観だけ見ても心が躍る組み合わせですが、フジフイルムのカメラに搭載されているフィルムシミュレーション機能を使い、クラシックレンズとの相性も一緒に見てまいります。どんな描写になるのか、撮影前からとても楽しみです。さっそく近隣を散策してきました。

フィルムシミュレーション:PROVIA/スタンダード

散策を始めてすぐに色鮮やかな花が咲いているのを発見。まずは絞り開放で撮影しました。

コントラストが高く、彩度も高いため花の撮影にはもってこいの写りです。ピントが合った面を見ると解像力の高さもしっかりと感じられます。

PROVIAは自然な色合いを再現してくれるフィルムシミュレーションの中ではスタンダードタイプ。植物の本来の色味を自然に表現してくれます。

フィルムシミュレーション:PROVIA/スタンダード

また少し先へ進むと今度は優しい色合いの桃色の花が咲いていました。

花の中心部の黄色から外側の花びらにかけて、濃い色から薄い色へ変化していくグラデーションが繊細に表現されていてとても綺麗です。

フィルムシミュレーション:PROVIA/スタンダード

こちらは春の七草のナズナ。別名でぺんぺん草とも呼ばれています。

たくさんのナズナが咲いていたので、前ボケと後ボケが活かされ、ほんのりと幻想的な雰囲気になりました。

画面いっぱいに広がるボケ味は、クラシックレンズでよく見かける独特なクセのあるものではなく、万人受けするような滑らかで上品さを感じさせてくれます。

フィルムシミュレーション:モノクロモード

今度はモノクロモードに切り替えます。

道端にどっしりと佇む黒猫、どこかのお家で飼われている猫のようです。細やかな毛並みや髭の描写が丁寧に写し出され、目の前の小さな温もりを感じます。

フィルムシミュレーション:モノクロモード

信号機が無になる瞬間。

信号機が点滅するほんの一瞬をモノクロにして撮ると、活動しているはずのものが突然停止して静まり返ってしまったかのようで、またひとつ写真の面白さを実感しました。

フィルムシミュレーション:モノクロモード

白桃色をしたかわいらしい桜も、モノクロで撮るとどこかクールな雰囲気になります。

フィルムシミュレーション:クラシッククローム

フィルムシミュレーション:クラシッククローム

住宅地内を散歩していると小さな鳥居を発見しました。お耳が欠けてしまったお稲荷様が鳥居の向こうでひっそりと佇んでいます。

クラシッククロームで撮影すると、彩度が抑えられて階調は固めの描写になります。

撮る被写体によって雰囲気は変わりますが、この写真はどこか哀愁が漂う雰囲気に仕上がりました。

フィルムシミュレーション:クラシッククローム

縄と、縄で括られた竹それぞれの質感がしっかりと描写されました。縄の細かな繊維も丁寧に表現されています。

茶系統の被写体とクラシッククロームの落ち着いた色合いがちょうどよく馴染んだ1枚です。

 

フジフイルムのカメラ機能にはマニュアルフォーカス時のピント合わせを手助けしてくれるMFアシスト機能にフォーカスピーキング・デジタルスプリットイメージ・デジタルマイクロプリズムの3種類があります。

コントラストの高い輪郭部分が強調されるフォーカスピーキングは他社メーカーでも採用されている一般的なアシスト機能ですが、割線された像のズレがないように調整するデジタルスプリットイメージと、格子模様が消えるようにピントを調整するデジタルマイクロプリズムはフジフイルムが採用している機能のひとつです。

このデジタルスプリットイメージやデジタルマイクロプリズムを選ぶことで、よりクラシックカメラを扱うような感覚で撮影を楽しむことができます。

皆様もX-E3とクラシックレンズで古き良き時代の楽しみ方をしてみませんか。

[ Category:FUJIFILM Leica | 掲載日時:21年05月12日 12時00分 ]

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