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【FUJIFILM】X-S10とオールドレンズ Vol.2 Canon NEW FD 85mm F1.2 L

ミラーレスカメラの登場と共に、改めて注目されているオールドレンズ。

今回はフジフイルムの人気機種「X-S10」と、自宅に眠っているオールドレンズを組み合わせた写真を連載形式でご紹介いたします。

手振れ補正搭載に加えて心地の良いホールド感は、色々なオールドレンズと相性ピッタリ。

更にオールドレンズの持ち味を生かす、フジフイルムのフィルムシミュレーションを筆頭とした色使いを是非お楽しみください。

今回ご紹介するのは「Canon NEW FD 85mm F1.2 L」です。

本レンズは現在も製造が続けられている「Lレンズ「Luxury(=贅沢、高級)ライン」」シリーズとなっており、贅沢でハイクオリティなレンズとなっています。

初代のFD 85mm F1.2 は「L」レンズではなく、通常のラインナップ「FD85mm F1.2 S.S.C. アスフェリカル」として1976年(昭和51年)1月に発売されました。

発売当時、一眼レフ用85mmレンズでは世界で最も明るいF1.2を実現しており、開発も相当難しかったとされています。

 

その後、 1980年(昭和55年)にリニューアルされ、「Lレンズ」としてラインナップに加わりました。

「L」レンズ最大の特徴である赤いラインとロゴが目を惹きます。

この赤ラインを有したLレンズはCanonユーザーにとって憧れであり、このレンズを購入するために貯金をした。という経験をされた方も多いのではないでしょうか。

 

 

「F1.2」の文字がキラリと光ります。

大口径の現行レンズは絞り環が付いておらず、名盤に印字されているだけなことが多いですが、オールドレンズは絞りに印字が入っていることが個人的には嬉しいポイントです。

使用しているとよく確認する部分なので、F1.2のレンズを使っている!という実感がわいてきます。

 

 

実際に写真を撮影してみると、ピントの薄さとふわっとした描写に驚かされます。

F1.2開放値での撮影では、決してシャープな写りとは言えないものの、この特徴的な柔らかさは主要用途であるポートレート撮影において非常に効果的であると思えます。

 

 

若葉の柔らかい質感にマッチした表現力、ついつい抜け感のある構図で葉の撮影をしたくなってしまいます。

コントラストが強めの部分では、フリンジが気になるかもしれません。

 

満開の青いアジサイを大胆に前ボケを入れ込んで撮影を行いました。
レンズによっては固めで煩い前ボケとなってしまうシーンでも、本レンズはふんわりと包み込むようなボケを生み出してくれて、様々なシーンで前ボケを取り入れたくなります。
様々なボケパターンを想定しながら、じっくりマニュアルで撮影するもの大口径オールドレンズの面白さです。

 

雨の季節、アジサイの色に合わせて青い前掛けがされているお地蔵さんを。
可愛らしい姿に目が惹かれてしまいました。

 

 

 

打ち水と水に浮かんだアジサイ。

水のしずく感や花びらの繊細かつふわっと柔らかな写りを見ると、このレンズじゃなければ撮れないな!と思わせてくれます。

ボケ味もなだらかで透明感のある写真に仕上がりました。

 

こちらは絞りをF4まで絞った一枚です。

少し絞り込むだけで解像力がグッと上がり、まるで別のレンズかのようなしっかりとした描写に変化します。

拡大してもシャープで破綻の無い写り、フリンジの発生も抑えられ、40年前のレンズとは思えない「Lレンズ」を冠するだけある描写力です。

 

以上、いかがでしたでしょうか。

レンズ本来の描写力に加え、フジフイルム伝家の宝刀であるフィルムシミュレーションを活かすことで、写真の楽しみ方がより昇華したように思います。

皆様も是非オールドレンズを装着して、様々な撮影に挑戦してみてください。

今まで味わったことのないノスタルジックな世界に引き込まれてしまうことでしょう。

様々なシーンで使える銘レンズです。

現在、X-S10の新品商品は品薄となっておりますが、中古商品は豊富な在庫より即時お届け可能です。

[ Category:Canon FUJIFILM | 掲載日時:21年09月01日 17時00分 ]

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