【FUJIFILM】X-T50と合わせたいおすすめ単焦点レンズ~XF 23mm F2 R WR編~
夕方の川越へ散歩に行きました。江戸から明治大正昭和と各時代の歴史的な建造物が並んでいます。
35mm判換算で約35mmとなる画角は、馴染み深いスマートフォンのカメラよりも1歩踏み出したようなイメージ。
標準域とは普通50mm前後の画角を指しますが、最近では35mmのことを「標準レンズ」と呼ぶことも増えてきました。
広角と標準のいいとこどりな焦点距離である35mmは、スナップ撮影に最適な画角と言えるでしょう。
レンズの解像度は文句ないものです。
約180gの小柄な鏡筒から引き出されたとは思えないような、精緻な描写をしてくれます。
面白い看板を見つけたので思わず撮影してみました。のこぎりの形を模した刃物屋の看板と、種から芽が生え伸びたような種苗店の看板。
カメラを持って歩くと、ただ街を歩いていても気づきが増えるような気がします。視覚が敏感になっていると言えばよいでしょうか。新たな発見が生まれるのが楽しいです。
お店の軒先で金魚が飼われていました。涼しげに泳いでいます。
今回一緒に使用したボディは「X-T3」。高性能なオートフォーカス機構を搭載したボディです。
インナーフォーカス方式を採用したこのレンズは、ボディのAF追従性能にもきちんと応えてくれました。
日の陰ってきた時間帯でも暑さを感じる時期になってきました。冷えたお茶が身体に沁みます。
このレンズは絞り開放かつ近接撮影の際にやや描写が甘くなる傾向にあります。
ただし像のにじみはあるものの、線はしっかり描写されており、割と好みの写りです。
今回使用したフィルムシミュレーションは「ETERNA」です。
X-H1から新たに採用されたフィルムシミュレーションで、低コントラスト、低彩度が特徴です。
元は映画用として販売されていたフィルムをデジタルカメラに落とし込んだ色合い。
せっかくなので、映画のような16:9のアスペクト比で楽しんでみます。
ETERNAが写す空の青が好きです。澄みきった青ではない、唯一無二の青。
これがJPEG撮って出しで出てくるので驚きです。
普段RAWで撮影することが多い筆者ですが、現像で追い込んでもこの色は再現できないので不思議なものです。
他のメーカーとは一線を画す色づくりがFUJIFILMの魅力です。
帰り道、ふと空を見るとちょうど日の落ちる時間でした。
逆光かつ広い諧調が要求される難しいシチュエーションですが、ハイライトからシャドウまで滑らかに描写してくれました。
カメラを持って出かける際の最大の障壁は重さ・大きさだと思います。自慢の機材を泣く泣く家に置いていくことも多々ありますが、このレンズはそのハードルをぐっと下げてくれます。
また、WR(防塵防滴機構)が搭載されているのも嬉しいポイントです。
これからの季節、梅雨が近づくにつれて雨が心配な季節になってきますが、多少の雨であれば心配なく撮影を楽しむことができます。
使いやすさと見た目のどちらの視点から見ても、FUJIFILMのどのカメラと合わせても楽しいセットになること間違いなしです。
今回一緒に使用したX‐T3などのT一桁シリーズやレンジファインダーライクのProシリーズはもちろん、今回新発売となるX-T50にもお似合いです。ブラックとシルバーのバリエーションが展開されているので、ボディの色と合わせて4通りの組み合わせが存在します。自分だけのカメラを組み立てていく、そんな楽しみ方もできそうです。
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