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【FUJIFILM】XF10をもっとフィルム風の写真に

【FUJIFILM】XF10をもっとフィルム風の写真に

『FUJIFILM (フジフイルム) XF10』

Xシリーズの中でもあまり目立たない控えめな存在感。なぜだろうかと考えてみると、Xシリーズ最大の特徴とも言える『X-Trans CMOS センサー』を搭載していないからかもしれません。XF10にはX-T200と同じベイヤー配列のCMOSセンサーが積まれており、プレミアムコンパクトといえどイメージはライトユーザー向けの機種なのかなと思いました。

しかし、手のひらサイズのコンパクトボディに2424万画素のAPS-Cサイズのセンサーを搭載しており、レンズは換算28mm相当のF2.8の単焦点フジノンレンズ。事実上のライバルはリコーGRシリーズくらいなもので、他に比較対象がないというのが正直なところ。それに気づいてしまった私は「これはひょっとして、ひょっとするぜ」とひとり興奮してしまったのです。実は隠れた銘カメラなんじゃないかと。

多くの方がフジフイルムのカメラを選ばれる理由としてフィルムシミュレーションがあると思います。デジタルなのにどこか懐かしいような、感性に響く色を作り出してくれるフジフイルム独自のカラーモード。「X-Transじゃないとあの色は出ない」という意見の方も中にはいますが、それは否。Xシリーズの統括マネージャーである上野氏も以前インタビューで「X-Transは解像力を上げるターボチャージャーみたいなもの。フジフイルムの色の秘密はWB(ホワイトバランス)です」と言っており、事実としてベイヤー配列のセンサーを積むGFXシリーズでも同じ色を再現しています。

では、このXF10というとPROVIA、Velvia、ASTIA、クラシッククローム、PRO Neg.Hi、PRO Neg.Stdと、なかなか充実したフィルムシミュレーションの数。

これは期待できると鼻息を荒くして撮影をしてみたのですが、せっかくならともっとヴィンテージフィルム風な雰囲気にならないかと、少しカラーバランスなどを味付けして試してみました。

 

こちらはノーマルの「クラシッククローム」。WBは太陽光です。被写体レンズは前玉キズ多めながらよく写ります。

 

こちらが「クラシッククローム」にオリジナルで味付けしたもの。レシピは後ほどご紹介します。

 

青空の朝。仕事が始まる前に散歩へ出かけます。

 

ワンコと一緒に公園を経由して。いつものお散歩コースです。

 


築40数年の家をリノベーションした我が家。これだけうっかりカラーバランスを変えてしまいました。

 

少し古臭いタイルとか、植物とか。結構好きです。

 

散歩から帰ってくると速攻で爆睡するという。よく寝る子です。

 

今回のレシピはこちら。ダイナミックレンジは400。そうするためISOは昼間でも800固定で。

 

フィルムシミュレーションは「クラシッククローム」をベースに。WBは晴天。カラー:-1に。

 

WBの選択メニューから一歩奥に入ってカラーバランスもいじります。R:-3、B:-3に。ペンダントライトの写真はR:0、B:-4だったような。

 

シャープネス、ハイライト、ノイズリダクションはマイナスに振っていますが、シャドウはいじっていません。ダイナミックレンジ400なので、へたに持ち上げると違和感が出てしまうので。

個人的によく写るコンデジを探していたのですが、私にとってXF10は最有力候補になりました。自分好みにもっとカラーバランスを突き詰めれば、撮って出し最強コンデジになる予感がします。これはいいカメラを見つけてしまいました。

 

[ Category:FUJIFILM | 掲載日時:21年02月19日 11時00分 ]

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