【Hassel blad】 フィルム紀行(ときどき、奇行) ⑤ハッセルで合格祈願!
器にお湯を入れ、お酒を注いだ錫製のチロリを温めるもの。 …これがなかなか! いままでレンジでチンしていた時は、飲み口がどうもトゲトゲした印象だったのですが、湯煎したものはなんともまろやか!!
燗酒に向いたお酒というのもあるようで、奈良・春鹿の「さくら純米」や山形・大山の「十水」は、ぬる燗から人肌燗あたりの温度で口当たり柔らかくふくよかな味わいになります。
また、広島・誠鏡の「純米たけはら」などは、いかにも燗酒といった風味と味わい、体の中から温まります。
まだまだごく一部しか試していませんが、すっかり気に入り、お燗酒にはまってしまいました。 …妻、えらい!!
……って、すみません、カメラのブログでした…
まぁ、そんな燗酒もまだまだおいしく味わえる寒さ残る3月上旬、梅の花が見頃ということで、湯島天神にお参りに行ってまいりました。
お伴のカメラは、ハッセルブラッド 500C/M にカールツァイス プラナーC80mm F2.8 と ディスタゴン T* CF50mm F4 の2本立て。
前回、ハッセルレンズの撮り較べの回で書きましたが、6×6判用レンズの焦点距離を35mm判に換算するには、35mm判フィルムの画角の対角線(43.3mm)を6×6判の画角の対角線(約79mm)で割った数値(約0.55)を6×6判の焦点距離に掛けると表されます。
ということで、C80mmが35mm判換算で約44mm相当の標準レンズ、CF50mmが約28mm相当の広角レンズとなります。
広角レンズといっても、35mm判の28mmと違って画面が正方形な分、広がりはあまり感じられません。 でも、前後の奥行き感などはちゃんと表せますので、街中のスナップなどにも重宝するレンズです。 比較的数が多く、お値段がお手頃なのもおススメポイント。
とはいえ、中判ボディにレンズ2本は結構な重さ。 覚悟を持ったお参りです。
当日はあいにくの曇り空… 本当は青空バックに撮りたかったのですが、残念… ここは思い切って白黒フィルムでいってみましょう。
フジフィルムのACROS 100。 惜しまれながらも生産終了になってしまったフィルムですが、買いためたストックがありました。
天神様(菅原道真)といえば、梅。 境内のいたるところに梅の木が植えられ、そのほとんどが満開、まさに見頃を迎えていました。
趣深くてしばし寒さを忘れます。
「東風(こち)吹かば にほひをこせよ 梅の花 主なしとて 春を忘るな」(「春な忘れそ」もあり)
有名な道真の歌。 大宰府に左遷されるとき、庭の梅の花に詠んだとか。 主人である自分がいないからといって、咲く春を忘れるな、という意味。 「な……そ」は禁止の表現です。
以上、古文の授業終わり。
しかしこの時期、境内で梅の花以上に存在感が感じられるのが、たわわに実った? 絵馬の束!
決して、「ふ~ん、○○大学かぁ…、この字じゃどうかなぁ…」とか、「○○君と一緒になんて、どうなの?」などと茶化すような気にはなりません…
500C/M + プラナーC80mm F2.8
続いて、ハッセルの接写用フィルター、プロクサーを付け撮影。 このアクセサリーの詳細は「フィルム紀行(ときどき、奇行) ①」をご覧ください。
よく見ると絵馬にも種類があるようです。
500C/M + プラナーC80mm F2.8
そんな中、一人ハッセルで「バシャコーン、バシャコーン」とシャッター音を響かせるおじさん… 不謹慎かなぁ…
でも、久しぶりのハッセルでの撮影はやはり楽しくて、本殿の周りをぐるぐると何周もしてしまいました。
500C/M + ディスタゴン CF50mm F4
500C/M + ディスタゴン CF50mm F4
ちょっと冷えてきたので、休憩。 ベンチに座って「合格あま酒」を…
そして、ちゃんとお参りも… はたして、この年で何に合格しようというのか…
さすがに合格お守りは買いませんでしたが、厄除けのお守りを購入。
(気のせいか、巫女さんの応対が冷たかったような… まぁ、受験生には見えないでしょうが…)
さらには恒例のおみくじタイム。
たしか湯島天神では受験生のために「凶」は置いてないとか… となると、微妙なところです…
しつこく、もう一周しました。
500C/M + プラナーC80mm F2.8(プロクサー 0.5m 使用)
と、その脇をご婦人方お二人が。
「すごい絵馬ねぇ… これあとどうするのかしら?」
「燃やしちゃうんでしょ…」
……いや、まぁ、そうですが… せめて奉納するとか、お焚き上げするとか… ほら、今もすぐ横で真剣に絵馬に願掛けしている受験生らしき子もいることだし…と思っていたら、神社の方がやってきて、結ばれていたおみくじを外し、ゴミ… もとい、ポリ袋に詰め込んで持ち去られました。 …えっと……
500C/M + プラナーC80mm F2.8
今回は、白黒に徹しようと残していたフジフィルム PRO160NSをマガジンに詰め撮影。
500C/M + プラナーC80mm F2.8
500C/M + プラナーC80mm F2.8
500C/M + プラナーC80mm F2.8
500C/M + ディスタゴン CF50mm F4
|
|
|