【HASSELBLAD】 とりあえず、ハッセル!! その11
ハッセルで、ぶらっと散歩…
先日、上司から「最近、中判で撮影に行ってないのか?」
(いやいや、簡単に言うけど、ずっと暑い日が続いていたじゃないですか。 んな、撮れないって…)
…なんてことは、おくびにも出さずに、「いやぁ、そんなことはないんですけど、なかなかネタにならなくって… すいません…」
まぁ、そんなことあったわけなんですがね…
この夏、全国各地で集中豪雨や日照不足の深刻な問題が発生していましたが、
関東の、特に東京地方では連日暑い日が続いていました。
それはもう、尋常でないくらい…
…私、暑いのダメなんです…
大きなカメラ抱えて出かけ、炎天下のなか構図や露出を決め、ファインダー内に意識を集中して… バタリ…
倒れちゃいます…
なので、夏の間はおとなしくしていました。
最近になって、ようやく涼しい日も増えてきたかな…
まだ日差しが強い日もありますが、耐えられないほどではないかな…
となると、そろそろ出るか…
なんとか決心がつき、久々に愛用のハッセルブラッド 500CMを手に取りました。
「重っ! ハッセル重っ!!」
考えてみると、7月にフロアの商品移動があって以来、公私ともに軽いミラーレスカメラばかり手にしていました。
フィルムをマガジンに入れ、とりあえず自宅の庭で1枚。
バコッ…
う~ん、ハッセル! こうでなくちゃね。 やっぱ、いいねぇ…
おもむろに巻き上げてから、 …あっ……
いけない、フィルム入れたきりで、1枚目まで巻いてなかった…
…どうやら、リハビリが必要なようです…
そんな時はひとまず、この『とりあえず、ハッセル!!』のバックナンバーで復習です。
……ふむふむ、なるほど……
よし、ではいよいよと家を出たら、結構な時間になっていました。
「とりあえずリハビリがてら、近場にしておくか…」
自宅の最寄り駅からほんの数駅、京浜急行の六郷土手駅で下車。 多摩川の下流、対岸は神奈川県川崎市です。
広い緑地帯になっていて、子供のころからの遊び場でした。
昼ごろまで晴れてたのですが、いつの間にか雲が多くなっていました。
でも平日で人も少なく、のんびりのどかな空気が漂っていました。
「さて、リハビリ、リハビリ。」
500CM + ディスタゴンC50mmF4(黒鏡胴) (フジフィルム・ベルビア100F) 以下、同じ。
この50mm、35mm判換算にするとおよそ28mm相当の画角になります。
広角レンズですが、長方形の35mm判に較べスクエアなぶん、
画面内にいろいろなものを配置すると、ぎゅっと凝縮された感じになります。
ところが画面構成をシンプルにすると、途端に広角らしい広がりが…
さらに35mm判よりフォーマットが大きいぶんもあって、被写体がぐんと浮き上がって感じられます。
この石の台、私がまだうんと小さい時からあったんですよね。 仮面ライダーごっこの時のジャンプ台でした…
それにしても、ほんと人が少ないです…
ピッチャー気分も味わいたかったのですが、とてもきれいに整備されていたので入るのは遠慮しました。
競歩の練習中。 あっという間に去っていきました。
鉄橋沿いには「秋の桜」 コスモスが…
秋ですねぇ…
といっても、もう枯れているのもあって、撮る場所を選ぶのにちょっと苦労しました。
さすがツァイス。 深い色で再現されています。
青空だったら、ツァイスブルーをお見せできたのですが…
京浜急行線とJR線の鉄橋の間には、ブランコや鉄棒などの遊具もあり、小さな子どもを連れた家族が何組か。
怪しく思われないよう、うんと離れたところで遊具の撮影…
うん、怪しいか…
これも本当は、後ろの鉄橋かなり離れているのですが…
ローアングルでミニュチュア撮影風に…
撮影はこのくらいにして、ベンチに腰掛け鉄橋を渡る列車の音をバックに、持参した詩集のページでも繰りますか…
な~んてね、えぇ演出です。 しまったー、駅前のコンビニでビール買っとくんだったぁ…
さぁ、リハビリも出来たし、次から本番… …って、次あるかしら?!
(文責・イット)
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