【HASSELBLAD】 とりあえず、ハッセル!! その4

・・・って、キャー!
デモフィルムです。真似しないでくださいね!
その4 フィルムマガジン、何選ぶ?
ボディ、レンズときたので、お次ぎはフィルムマガジンのお話。
500シリーズのマガジンにもいくつか種類があります。
A-12、A-16、A-24の3種。
(その昔はもっと種類もあったのですが、今回はこの3つのお話にします。)
でも、その前に中判カメラ用のブローニーフィルムについて説明しなくてはですね。
35mm判のフィルムのように容器(パトローネ)には入っていず、
スプールと呼ばれる軸に巻かれた状態で市販されています。
(簡単に「35㎜判フィルム」と言いましたが、デジタル時代、こちらも良く分からんという方もいます・・・)
大きく分けて2種類あります。「120フィルム」と「220フィルム」です。
パッケージや本体にフィルム感度とは別に「120」「220」と明記されています。
違いは下の写真のように、…とここでまたキャー・・・
デモフィルムです。真似しないでくださいね。
「120フィルム」は、フィルム背面に裏紙が付いていて、2枚セットの状態でスプールに巻かれています。
「220フィルム」は、背面に裏紙がなく、そのぶん同じ軸に2倍の量のフィルムが巻かれています。
ので、2倍の枚数撮影できるのですが、お値段もだいたい2倍、現像代も2倍くらいします。
フィルム交換の回数を少なくしたいカメラマンが主に使用しているフィルムです。
一般的な中判カメラは、ほとんどが「120フィルム」を使用します。
「220フィルム」を使用できるのは、専用のマガジンや切り替え装置が付いた機種のみです。
ハッセルブラッドも、先に挙げた3種類のマガジンによって使い分けがされています。
A-12は、「120フィルム」を使用し、6×6サイズで12枚撮影可能。
A-16は、「120フィルム」を使用し、6×4.5サイズで16枚撮影可能。
A-24は、「220フィルム」を使用し、6×6サイズで24枚撮影可能。
このうち、最もフィルム走行が安定しているのはA-12マガジン。
出回っている数も圧倒的に多いし、何よりスクエアという独特の構図を気軽に楽しめる点がオススメです。
なお、フィルムマガジンも世代によって形状が若干異なります。
上部の着脱ボタンにハッセルブラッドの「V」マークが記載されているのが、最初期型。
「12」「16」「24」と数字が記載されているのものが後期型。
後部にマガジンスライド(引き蓋)が収納できるスペースが設けられたのが、最終型。
機能重視か、デザイン重視かの選択になるでしょうか。
さて、いよいよフィルム装填です。
と、ここで、数年前に当マップカメラで作成した
ハッセルブラッドのフィルム装填方法を図解した動画をご紹介します。
説明より百聞は一見に如かずというやつです。決して手を抜いているわけではありません・・・
しかもフィルムを装填する「手」は、私中年おじさんのいかつい手ではなく、
当時在籍していた女性スタッフの細くしなやかな手!
安心(?)して、ご覧いただけます。
さてさて、作例のお時間です。
私自身、普段はA-12マガジンを使っていますが、今回はA-16マガジンで撮影してみました。
上の写真左側のように、6×6サイズの上下およそ1/8ずつをカットして6×4.5のサイズにしています。
前回、6×6サイズの時は、レンズの焦点距離に0.55を掛けると35mm判換算出来るといいましたが、
6×4.5の場合、0.62を掛けてください。
撮影にあたって、もともとは、スクエアのフォーカシングスクリーンに6×4.5の撮影範囲を示すために差し込む
プラスチック製のプレートがアクセサリーとして存在していたのですが、
今回は手に入らなかったので、全くの目分量で撮影しています。
また、画面の縦横調整のためにマガジンが回転するリボルビング機構などは付いていませんから、
縦位置で写真を撮りたい時は、ボディ全体を真横に向けなければいけません。
・・・傍から見ると、悲しい図になります・・・
ごろ~ん、この状態でファインダーを覗くことになります。
しかも、天地が逆!
周りから何やってんだろうという目で見られながらの撮影は、いずれ快感に変わ・・・らないか。
C80mmF2.8T* (フジフィルム・ベルビア100F 以下同じ)
35mm判換算で約50mm相当。
C50mmF4(銀鏡胴)
35mm判換算で31mm相当。
C50mmF4(銀鏡胴)
フィルムを選べば、T*コーティング無しでも、これだけ青が出ます。
本当はもっと斜めにしたかったのですが…
カメラをあれこれ傾けながら撮りました。
傍から見ると変な人だったと思います。
C150mmF4(銀鏡胴)
35mm判換算で93mm相当。
C150mmF4(銀鏡胴)
手前の木と後方のビルはかなり離れているのですが、望遠の圧縮効果がよく出ています。
C150mmF4(銀鏡胴)
C150mmF4(銀鏡胴)
150mm、手持ちでの街角スナップになかなか威力を発揮するレンズです。
最近、スクエア画面での撮影が多かったので、横長画面はなんか間延びしてしまう・・・
でも、12枚撮った後、「あ、まだ4枚もある!」というのは、ちょっとお得感を味わえました。
さぁ、「とりあえず」一通りの説明も終えたし、撮影を楽しみましょうか!
でも、その前に、「とりあえず」一杯!!
(文責・イット)
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