【HASSELBLAD】 とりあえず、ハッセル!! その9
何はともあれ、ようやく暖かくなってきました。
東京でも桜の開花宣言がなされ、いよいよ春本番!
となれば、寒くて出番の少なかった中判カメラも、本格始動なわけです。
実際お店でも、春になるとハッセルやローライといった中判カメラの売れ行きがアップします。
彩り豊かな春の景色を、大きなフォーマットで残したいという方が多いようです。
・・・そうなると、私も動かないわけにいかなくなります。
「ちょっと風邪気味で・・・」という言い訳も、何度も使うと効力を失います。
(これからのためにとっておかなくてはいけません。)
よし、撮るぞ! さぁ、撮るぞ! やれ、撮るぞ!
・・・むにゃ、むにゃ、むにゃ・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・って、いかん、いかん、春の二度寝は危険です!
覚悟をきめて、さて、何撮ろう?
やっぱ春だし、花だよね。
・・・と、ここで問題が・・・
ハッセルブラッド500シリーズ用の標準レンズである80mm(35mm判換算、44mm相当)の
最短撮影距離は、約90cm。
「マクロ」の名を冠しているCF120mm(35mm判換算、66mm相当)でも、約80cm。
近接撮影に難ありです。
そこで、今回は
ハッセルで寄ってみよう!!
気軽に近接撮影を楽しむためのアクセサリーとして、
「プロクサー」というクローズアップフィルターと、
「エクステンションチューブ」という中間リングがあります。
「プロクサー」は、「2m」「1m」「0.5m」の3種類。
これは80mmに装着した時、無限遠の位置が約2m、1m、0.5mの撮影距離になることを示します。
「エクステンションチューブ」は、筒部分の厚さによって「8」「16」「32」「55」
(古くは「21」というのもあり)
数字が大きいほど撮影距離が短くなります。
自前の近接アクセサリー。 80mm用なら、これで十分。
最短でどれくらいまで寄れるのかというと、こんな感じ。
C80mm 近接アクセサリーなし(約90cm)
C80mm + プロクサー1m(約56cm)
C80mm + プロクサー0.5m(約44cm)
C80mm + エクステンションチューブ21(約41cm)
念のため、プレミアムの黒でも試してみました・・・
C80mm + プロクサー1m
C80mm + プロクサー0.5m
ご覧のとおり。 ・・・とても美味しかったです。
この「プロクサー」、かなりの人気アイテムです。
というのも、サードパーティーのクローズアップフィルターに較べ、
画質の劣化が少ないといわれているからです。
特に画像の周辺が流れたりすることもなく、自然な仕上がりになります。
またチューブに較べ、着脱も簡単という利点もあります。
「エクステンションチューブ」は、より本格的な近接撮影向けアイテム。
着脱時のお約束として、
つける時は、ボディにチューブをつけ、次にレンズをつける。
外す時は、まずレンズを外し、次にチューブをボディから外す。
チューブごとレンズを外すと、チューブを外す際にレンズのシャッターが切れてしまい、
わざわざチャージし直す必要が生じます。
実際の撮影では、こんな感じ。
すべて500CM + C80mmF2.8(フジフィルム・ベルビア100F)
近接アクセサリーなし(最短距離で撮影1/500秒 F2.8 以下5枚共通)
プロクサー1m使用
プロクサー0.5m使用
エクステンションチューブ21使用
プロクサー0.5m使用
画面周辺部も自然な感じでボケています。
水ぬるむ春
プロクサー1m使用
プロクサー0.5m使用
でも、調子に乗って何でも接写していると
プロクサー0.5m使用
何を撮ったんだか、わからなくなります・・・
およそ1週間前の桜の芽
プロクサー1m使用
もう咲いていることでしょう。
プロクサー0.5m使用
プロクサー0.5m使用
「プロクサー」なら、簡単に着脱でき、とっさの撮影にも対応できます。
近接アクセサリーなし
近接撮影用のアクセサリーがあれば、撮影の幅も広がります。
貴方もハッセル持って、春を探しにいきませんか?! ・・・ん?
実は、コンパクトデジタルの方がもっと寄れたりして・・・
・・・いえ、なんでもありません!
・・・きゃっ! 近い、近い、近いっ!!
続く・・・ (文責・イット)
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