【HASSELBLAD】RetroStyle 503CX
マップカメラスタッフがお送りする、フィルムカメラやクラシックな写りのデジタルカメラをご紹介する『RetroStyle』
第3回目は、中判カメラの頂点の博される『HASSELBLAD 503CX』
今でも人気のあるこの503CXの楽しさを発見すべく、下北沢を散策しながらその魅力に迫ってみました。
撮影した写真は全てD780とAF-S micro NIKKOR 60mm F2.8とCamlifxフィルムデジタイズアダプターを用いてデジタル化しました。
今回使用したレンズは、CF 80mm F2.8です。
35mm換算が44mmのこのレンズは、40mmが好きな筆者としてはとても使いやすく快適なスナップ撮影ができました。
中判サイズのカメラはデジタルしか使用したことがなく、フィルムは初めましての状態でした。
上から覗いて構図を決めること、左右が逆に見えることにはデジタル一眼レフ機から始めた筆者には、新感覚でした。
アスペクト比も1:1。真四角構図が目になれるまでに少し時間がかかりました。
使用したフィルムは、LomoChrome Purple ISO 100–400です。
パープル、ピンクの色が強く映える独特な色味を出すこのフィルムは撮影するだけでも、個性の強い写真になります。
独特な色味のフィルムはネガフィルムでしたので、現像しただけではわかりませんでしたが、
実際にネガ反転した後の出てきた色味を見た時は驚きましたが、状況によって変わる色味の出方は、デジタル化しながらも楽しかったのを覚えています。
特に503CXを使用していてとても心地がよかったのは、フィルムの巻き上げと、シャッターを切るときの音でした。
巻き上げ1回1回の絶妙な重さと、シャッターを切るときの大きなシャッター音は、
シャッター音でカメラを購入したことのある筆者としてはとても所有欲が湧きました。
左右逆像の新鮮さ、1枚1枚の重みを感じるシャッター音、出来上がりがすぐ見えないフィルムだからこその集中力。
写真撮影の操作1つ1つを噛みしめながら堪能できるHASSELBLAD 503CX。
フィルム沼に落ちてしまったかもしれません。