なにかと必要なカメラアクセサリー。
本ブログでは連載形式でスタッフおすすめのカメラアクセサリーをご紹介していきたいと思います。
今回は、Kenko「PRO1D R-トゥインクル・スター」をご紹介いたします。
レンズの前側に装着するトゥインクル・スターは点光源を星のようにキラキラ輝かせるいわゆるクロスフィルターの一種。
スタンダードなクロスフィルターよりも光の線が長く出すぎず強い点光源でも表現が諄くならないクロスフィルターシリーズで、
ベーシックな4本線モデルの「R-トゥインクル・スター」、
6本線モデルの「R-トゥインクル・スター6X」、
8本線モデルの「R-トゥインクル・スター8X」
撮影の好みで選べる3種類から発売されています。
いずれのフィルターも49mm~82mmがラインナップしています。
今回は82mmのフィルターを使用し、ステップアップリングを駆使しながらこちらのフィルターを使用しました。
Nikon D7500 + Tokina atx-i 11-20mm F2.8 CF NAF
フィルター未装着
近年のイルミネーションは LED ライトのものが増え、色の種類や変化を楽しめるものが多くなってまいりました。
しかし、一つ一つのライトが小さいため、ライトの密度によってその見え方は大きく変わってきます。
そこで今回ご紹介するフィルターの出番です。
Nikon D7500 + Tokina atx-i 11-20mm F2.8 CF NAF
R-トゥインクル・スター 装着
いかがでしょうか。
先ほどの未装着の写真と比べてイルミネーションのライトアップ感が強調されていることが分かります。
景色に負けずしっかりとイルミネーションであることが分かります。
Nikon D7500 + Tokina atx-i 11-20mm F2.8 CF NAF
R-トゥインクル・スター6X 装着
続いて光条が6本となる「R-トゥインクル・スター6X」フィルター。4条線に比べて芯が出るのでよりバランスが良くなる印象です。
どのフィルターにも共通して言えることですが、光源の明るさや強さ、大きさも光条に影響します。
車のヘッドライトや道路を照らす街灯に注目してみてください。
Nikon D7500 + Tokina atx-i 11-20mm F2.8 CF NAF
R-トゥインクル・スター8X 装着
そして光条が8本となる「R-トゥインクル・スター8X」フィルター。
それまでの2つのフィルターに比べると中心部がシャープになるため良い意味でギラギラ感が軽減されます。
Nikon D7500 + AF-S NIKKOR 50mm F1.4 G
絞り:F1.4 フィルター未装着
さて装着することで光条を出すことの出来るクロスフィルターの類。
何故選ばれるのでしょう。
Nikon D7500 + AF-S NIKKOR 50mm F1.4 G
絞り:F8.0 フィルター未装着
光条自体はフィルターを付けなくても絞り込むことによって出現させることが可能です。
この時、レンズの絞り羽根によって光条の数が変わります。
絞り羽根の数が奇数の場合は、絞り羽根の2倍の数の光条が現れます。
一方、絞り羽根の数が偶数の場合は絞り羽根の数だけ光芒が現れます。
ところが絞り込むことになりため、被写界深度が深くなったり、適正露出を得るためシャッタースピードやISO感度を稼がなければならなくなるのです。
Nikon D7500 + AF-S NIKKOR 50mm F1.4 G
絞り:F1.4 R-トゥインクル・スター装着
それがこのフィルターを装着することで、絞りの影響を受けずに絞り開放から光条を出すことが可能なのです。
イルミネーションを撮ろうと思うと三脚撮影が禁止されている場所も多く、シャッタースピードを少しでも稼ぎたいものなので、フィルターで作り出せるのは魅力的です。
またフィルター枠は2層構造になっており、フィルターのガラス面を回転させることが可能です。
回転させることで光条の向きを変えることができます。
Nikon D7500 + AF-S NIKKOR 50mm F1.4 G
絞り:F1.4 R-トゥインクル・スター 装着
一つ上の写真を撮影後、フィルターを45度回転させました。
光条の向きが変わるだけでも写真の雰囲気が変わるのが分かります。
Nikon D7500 + AF-S NIKKOR 50mm F1.4 G
絞り:F1.4 R-トゥインクル・スター6X 装着
Nikon D7500 + AF-S NIKKOR 50mm F1.4 G
絞り:F1.4 R-トゥインクル・スター8X 装着
冬の冷たい空気の中、街中を明るく暖かく照らすイルミネーション。
今回はNikonの『D7500』と『AF-S NIKKOR 50mm F1.4 G』とTokina『 atx-i 11-20mm F2.8 CF NAF』で3つのフィルターを装着して撮影してまいりました。
いったいどのフィルターを付けているかお分かりになりますでしょうか。
Nikon D7500 + Tokina atx-i 11-20mm F2.8 CF NAF
Nikon D7500 + AF-S NIKKOR 50mm F1.4 G
R-トゥインクル・スター6X 装着
既にお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、この『R-トゥインクル・スター』はただのクロスフィルターだけではありません。
ディテールを損なわない程度のソフトフィルター効果も兼ね備えているのです。
そうなると挑戦したくなるのはイルミネーションだけではありません。
星空へとレンズを向けてみましょう。
Nikon D7500 + AF-S NIKKOR 50mm F1.4 G
R-トゥインクル・スター 装着
Nikon D7500 + AF-S NIKKOR 50mm F1.4 G
R-トゥインクル・スター6X 装着
Nikon D7500 + AF-S NIKKOR 50mm F1.4 G
R-トゥインクル・スター8X 装着
夜空に浮かぶおおぐま座の腰から尻尾を構成する7つの星からなる北斗七星へとレンズを向けてみました。
ソフトフィルター効果で星の光を強調しつつ、その光をクロスフィルター効果で特徴的に写しています。
フィルターがないと星の光は点でしかありませんが、このフィルターを装着することで星の形を演出できるのです。
もちろん絞り込む必要がないのでシャッタースピードを十分に確保することができるのでノイズやシャッターを切っている間に星が動いて行ってしまうといったこともありません。
まだまだイルミネーションの季節は続きます。
一回訪れた場所でも、フィルターを通して見た景色は異なるかもしれません。
ぜひKenko「PRO1D R-トゥインクル・スター」の持って再訪してみるのはいかがでしょうか。
新しいレンズを買うのは抵抗があっても、フィルターだけでも大きく変わってくるものです。
冬のイルミネーションを好みの味付けにしたり、ソフトフィルターとして柔らかさを持たしさアクセントとしても使えるフィルターのご紹介でした。
次回もお楽しみに。
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