2020年に発売して以来気になる存在であったKenkoのブラックミストNo.5。ハイライトとシャドウ部のコントラストを抑え柔らかな描写にしてくれるソフトフィルターです。
いろんな方の作例を見ては、シネマティックで素敵だなと思うことが多々ありました。私が普段使っているレンズに合う径がなかったので買わずにいたのですが、この度ステップアップリングを購入してようやくブラックミストNo.5を装着できるようになりました。
フィルターと言えば保護フィルターしか着けてこなかった、フィルター初心者の筆者が使ってみた感想を作例と共にご紹介していきます。
ソフトフィルターを使えば、梅雨時の少ない光でも拡散して明るくふんわりとした写真が撮れるのではないかと思い、梅雨時の鎌倉に出掛けてきました。しかし、当日の朝になると天気は晴れで梅雨時とは思えないほどのいいお天気でした。なので、今回紹介する写真は晴天時に撮ったものになります。
狙ったシチュエーションとは違いましたが、フィルターを使った撮影を楽しむことができました。日陰に光が差し込む時や、逆光時、光を集めるような被写体がある時にこのフィルターらしさが活きると思いました。
1枚目の写真では、フィルターなしだとおそらくもっとのっぺりとした写真になっていたかと思います。フィルターを使うことで、適度に光を柔らかくして優しい描写になりました。2枚目の写真では、被写体である白い紫陽花が光を集めていたので、柔らかく発光しているような描写になりました。
このフィルターを使って写真を撮っていて思ったのは、まるでフィルムカメラで撮ったような写真に仕上がるな、ということです。フィルターの効果で、コントラストを抑えた描写になるので、その点でフィルムカメラっぽさを感じたのだと思います。
フィルターの使い方のコツをなんとなく覚えてからは、木漏れ日を見つけてはカメラを構えていました。なんでもないような被写体でも、木漏れ日の光があたるだけでとても印象的な写真になってくれます。
歩き疲れたのでカフェに入って休憩を。窓際の席で写真を撮ったのですが、ここでもこのフィルターの良さを感じることができました。窓から入る光や、すりガラス越しの光が柔らかく拡散されて、雰囲気のある写真になりました。
今回ブラックミストNo.5を使ってみて思ったのは、もっと早く買えばよかった!…ということです。フィルターの描写が筆者の好みということもありますし、新しいレンズを買わずともフィルターを買うだけで新鮮な気持ちで撮影を楽しむことができたから、という理由もあります。
フィルターの描写が気になる方や、撮影がマンネリ化している方に薦めたい商品だったので、ぜひお試しください。
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