【Leica】これからもフィルムカメラに夢中。
30th ANNIVAERSARYLeicaRolleiVoigtlanderフィルムカメラを楽しむ単焦点を楽しむ夏満喫夢中を創る
マップカメラの30周年創業祭も中盤に差し掛かります。花火に、お祭りとイベント目白押しの夏本番を迎えています。
マップカメラではこの夏「夢中」をテーマに、スタッフがいま夢中になっている「モノ」「コト」を紹介いたします。
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出かける時にカメラを持ち運ぶようになったのは大学生も終盤の頃です。
初めて手にしたカメラは「OLYMPUS PEN D2」。ハーフサイズのフィルムカメラです。
スマートフォンでただただシャッターボタンを押して写真を撮っていた経験しかなかったので、友人に聞いたり本を読んだりしながら、絞りやシャッタースピードなど露出について一から学びながらでした。
あわててスマートフォンにDLした露出計アプリとにらめっこしながら露出を調整し、シャッターを切る。
それでいて、現像してみないと出てくる写真は分からない。
最初の頃は、手ブレを起こしてボケてしまっていたり、間違えてレンズキャップをつけたままシャッターを切ってしまい真っ暗になってしまった写真もあり、失敗することも多かったです。
それでも現像から戻った写真を見てみると、粒子感のあるざらついたノスタルジックな写真に一気に夢中になりました。
そもそも、フィルムカメラを使ってみようと思ったきっかけは、マップカメラの入社面接です。
面接の最後何か質問はあるか、と聞かれた時にふと思い出したことがありました。
祖父がカメラが好きで、たまに遊びに行く祖父母の家にはたくさんのフィルムカメラやデジタルカメラが防湿庫に並べられていました。
小さい子どもだった私には、触らせてくれなかったので一緒に写真を撮ったことはありませんでしたが
小学校の運動会や習い事の発表会で三脚を片手に大きなレンズを持って見に来てくれました。
「古いカメラやレンズであっても、まだ使うことは出来ますか?」
縁があり入社が決まった後、早速祖母の家に出かけてカメラを使いたいと言ったところ
これなら祖母や母も使ったことがあり比較的操作が簡単、と渡されたのが最初に手にしたフィルムカメラです。
カメラ背面には祖父の名前が刻まれ、今も大切に使っているカメラになっています。
そこから、デジタルカメラを使うようになっても出かける時には一緒にフィルムカメラを使うようになりました。
次に手にしたカメラは「ローライ35」です。
これまでの写真は全て、このローライ35で撮った写真です。
手のひらに収まる小さいフォルムで、レンズは収納可能。
レンズを出すとまるでひょっとこ口のようになり、びっくりしている顔のように見えます。
可愛いフォルムとは裏腹に、写りはシャープで細かい所までしっかり映してくれます。
フィルムカメラの魅力の一つに、フィルムごとに色味の味わいが異なり同じカメラであってもフィルムごとに違うカメラを使っているかのような気持ちになれることです。
もちろん、デジタルカメラでもモードを変更することで色味を変更することは可能です。
しかし、写りを確認しながら撮影できるため、現像してみてこのフィルムは鮮やかでいいな、という驚きはありません。
何気なく購入したフィルムが、自分が好きな色味だと分かった時はとても嬉しいです。
例えばこちらで紹介している写真でも青空を撮影している写真が多いですが、
場所が様々ということを加味しても、青色の出方がまったく違うことがわかります。
飛行機に乗っていく旅行にフィルムカメラを持って行ったこともあります。
ISO感度が高いフィルムでなければ、そのまま手荷物のX線検査に通しても問題はありません。
しかし、心配だったので空港職員の方に手渡しして検査してもらいました。
その際、一枚シャッターを切る必要があり中にフィルムが入っていたのでせっかくならと露出を合わせてシャッターを切りました。
屋内となったため、シャッタースピードは遅くなったため歩行者はブレています。
手ブレも少ししてしまっているのでピッタリとした写りにはなりませんでしたが、旅の始まりのワクワクを感じさせる一枚となりました。
カラー写真の方が好きなので、カラーネガフィルムを使うことがほとんどです。
しかし、たまに趣向を変えてモノクロフィルムを入れることもあります。
カラーフィルムよりも、モノクロフィルムの方がフィルムの種類によって粒子感の違いが顕著にあらわれるように感じます。
こちらの2枚はどちらも、ローライ35にKodak TRI-X 400で撮影しています。
ザラザラした写りではなく、滑らかな一枚です。また、青みも入っており炭で書いたような色味でお気に入りのモノクロフィルムです。
フィルムカメラを始めて以来、憧れていたカメラがあります。
それは、「Leica M4」。
真鍮製のシルバーのずっしりとしたボディは手にした時に静かな緊張感があります。
中に露出計は搭載していませんが、完全機械式のフィルムカメラです。
電池はいつか消耗してしまいますが、完全機械式のカメラは部品さえ壊れていなければ永遠に同じ個体を使うことが出来ます。
また、フィルムの装填はM4からラピッド・ローディングが採用。フィルムを差し込んで数回巻き上げることで簡単に装填することが可能となりました。
カメラ上部にはLeicaのシルバーが刻まれており、M4の静かなLeicaの誇りを感じます。
フィルム装填の簡略化といった実用性、持つだけで楽しくなるようなデザイン、全てに惹かれました。
いつか、LeicaをもつならM4にしようと心に決めていました。
昨年、ついに少し背伸びをすれば手が届く個体と出会いました。
しかも、オーバーホール済みの個体。これは運命、と思ってしましました。
自分の誕生月だったこともあり、「自分への誕生日プレゼント」と言い聞かせて思わず購入してしまいました。
レンズは以前からアダプターを付けて楽しむために持っていた、「Voigtlander NOKTON Vintage Line 50mm F1.5 Aspherical II VM SC」を使用しています。
シングルコートのレンズのため、あえてフレアやゴーストが出やすいレンズ。使っていてとても楽しいレンズです。
ファインダーを覗いてピントリングを回し、二重像をゆっくり合わせて行きます。
最初の頃は二重像がぴったり重なっているか難しかったですが、使っていくにつれて慣れていきました。
ピッタリ重なった時に少しだけ立体的にくっきり浮かび上がってくるように思います。
レンジファインダーの特質上、近距離撮影が苦手なカメラです。
こちらのレンズは最短撮影距離が70cm。こちらのカレーはテーブルの端に寄せて撮影しました。
少し暗めのカレー屋さんだったため、絞りも開放で撮影しました。
そのため、イスなどの背景はしっかりボケています。
店内の照明の影響で少しオレンジに転んだ一枚になっていますが、
結果的にカレーの雰囲気に合った色になり、満足です。
神保町に行ったときには、よく行くカレー屋さんですが普段はチキンカレーを食べています。
今回はベジタブルカレーとチキンカレーのハーフ&ハーフにしてみました。
ランチ限定でお得な価格設定だったためです。
野菜の甘みが美味しかったです。
会社に入り、働くようになってから夢中になった相棒がフィルムカメラならば、
文字が読めるようになった幼少期から今までずっと夢中の生涯の友は本です。
しかし、休みの日は寝食を忘れて一日本を読んでいたのに年々読書できる時間が減っているのも事実。
とても悲しくなってきたのでブックホテルに泊まり、スマホの電源を切り一日読書を楽しむ事にしました。
全てのフロアがいくつかのテーマに分けられ、テーマに沿った本が壁一面に展示されていました。
とても素敵な空間で久しぶりに時間を忘れ、日々の喧騒も忘れ読書に没頭しました。
普段は、屋外のお出かけで使用することが多くISO100から400のフィルムを使用することが多いです。
しかし、この時は描写や色味にファンが多い、「PORTRA 800」を使用してみました。
ISO800のため、夕暮れ時での撮影も可能でした。
光源の周りにはフレアが発生し、良く知る街がなんだか幻想的になりました。
夕暮れ時の空はグラデーションになっていていつも見る空よりも透き通っているように感じました。
見慣れた景色を新たな魅力を引き出し、新鮮な気持ちにしてくれることもフィルムカメラの楽しいところです。
いくつかの縁とタイミングが重なり、始めたフィルムカメラ。
まだまだ露出計なしでは正確な露出は分からず、今も露出計アプリとにらめっこすることもあります。
そんな私がLeicaを持っていると知ったら「まだ早い」と祖父は言うのでしょうか。
いつも仏頂面で厳しい祖父でしたが、本心ではLeicaカメラで撮影してみたいとうずうずしているはずだと思っています。
そんなカメラ好きな祖父からもらったカメラと、大事にメンテナンスしていけばずっと使える憧れのLeica M4。
これからも、どんな時もフィルムカメラと共に思い出を残していきたいです。
スタッフの”夢中”をご紹介するブログシリーズ、次回もぜひお楽しみに。
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