【Leica】ぼくらのズミクロン日記Vol.1 ~ズミクロンS100!~
We are summicron!!
この連載は、マップカメラライカブティックのスタッフそれぞれがズミクロンへの愛を語るものです。
1954年に発売され、その性能の高さと描写力で世界のレンズ設計の基準を引き上げたとすら言われるLeicaレンズのレジェンド、ズミクロン。
今ではライカMマウント以外にも、Rマウント、Lマウント、Sマウント等様々なズミクロンが存在します。
十人十色ならぬ十本十個性の色々なズミクロンに対し、様々な角度でスポットを当てていきたいと思います。
幕開けを飾る記事は、プロ御用達のライカSマウント用「ズミクロン S100mm F2.0 ASPH. 」です!
6枚玉や8枚玉ではなく、いきなりSマウント!
メジャーな玉はきっとほかのスタッフが書いてくれるでしょう…。
無限遠~最短(70cm)のAF速度=1.47秒(ライカS(Typ007)使用時)
MF回転角(最短~無限遠)=約200~220°
平均AFサーチ回数=往復1回(ライカS(Typ007)使用時)
個人的な感覚ですが、大体の被写体にはAFで対応できると考えます。
コントラストが低いものや暗所(蛍光灯下の室内等)でのみ、MFでサポートしてあげると良いでしょう。
コンティニュアスAF(Typ007使用時)は、ある程度の距離で(体感4~5m)ゆっくり動く人なら追尾できました。
AF駆動後にそのままMFすることも出来ます(ソニーで言うDMF、ペンタックスで言うQSF)。
因みにAF動作音は「ギュウイイイン!」と大きなカッコイイ音がします。
MFリングは、最短と無限遠で止まらずにいつまでも回るタイプ。内部機構的には止まっていますが、Mマウントのレンズの様にヘリコイドは止まりませんのでご注意ください。
また、フォーカシングで前群が前後する関係上プロテクトフィルターは装着した方がよさそうです。
フード装着時の全長=16.1cm
内側の植毛=あり
ライカレンズと言えばフード!
フードを集めるだけでも楽しいのがライカ。
このレンズには12405というフードが付属します。
ロックボタンは付いておりませんので、レンズ本体とフードが「ゴックン」と噛み合うタイプ。なんと懐かしい!
さらにさらにこの12405、ズマリット S70mm F2.5 ASPH.とズマリット S35mm F2.5 ASPH.にも装着できるのです!!
70mmは検証した結果、ケラレなども殆ど無く普通に使えそうに見えます。(遮光効果が純正フードより落ちる可能性はあります)
35㎜はかなり盛大にケラレますが、「ドラマチックな周辺光量低下」として写真のスパイスにしてしまいましょう♪
カメラ装着時の美しいエクステリアを嗜むことも楽しみの一つ。
まずはこちら、ライカS(Typ007)に装着した雄姿をご覧いただきましょう。
う~ん、美しい!ゴツゴツしたタフな力強さと、女性的な曲線美が共存した他に類を見ないスタイル!
どんどん行きましょう!!
こちらはライカS2-Pに装着した姿です。S2-PとはS2に2年間のプロサポートが付いた、プロフェッショナルモデル。
これも素敵です。風格すら感じさせるほどの「存在感」…。
見ているだけで幸せになれるカメラなど、そう多くはないでしょう。
最後はライカS2と。もう言葉は要りません。思う存分酔いしれるのみです。
どのSボディに装着しますか?
ライカSシリーズ用のレンズは、Sレンズアダプター ライカSレンズ/ライカSL・TLボディ用を使用してミラーレス機に装着することもできます。
まずはライカSL(Typ601)へ装着。
この状態では、AF時の測距点が選べますので使い勝手は抜群!
更にライカSLはコントラスト式AFなので、速度こそ控えめなものの合焦時のピント制度は非常に良好です。
因みに、このアダプターを装着した状態ではAF-Cが使用できなくなり、ワンショットAFとMFのみとなります。
次はPanasonicのLUMIX S1へ装着。
アダプターとレンズを装着した状態で電源を入れると、一瞬レンズのモーターが駆動します。
ですがこの状態では、MF専用。フォーカスセレクタをAF-SやAF-Cにしても、ディスプレイには「MFになります」と言うメッセージが出てしまいます。
それでも、圧倒的に高精細な576万ドットのEVFがフォーカシングを快適にサポート。
更にもともとラージフォーマット用のイメージサークルを持つレンズですので、中央部だけを使用したフルサイズの画も驚愕の高画質です。
さて、とうとう始まりました「ぼくらのズミクロン日記」。
楽しんでいただけましたでしょうか?
次回はみんなが大好きな「あのズミクロン」を特集致します。
これからも「ぼくクロ」をよろしくお願いいたします!