【Leica】ぼくらのズミクロン日記Vol.5 ~ズミクロンには見えている~
この連載は、マップカメラライカブティックのスタッフそれぞれがズミクロンへの愛を語るものです。
1954年に発売され、その性能の高さと描写力で世界のレンズ設計の基準を引き上げたとすら言われるLeicaレンズのレジェンド、ズミクロン。
今ではライカMマウント以外にも、Rマウント、Lマウント、Sマウント等様々なズミクロンが存在します。
十人十色ならぬ十本十個性の色々なズミクロンに対し、様々な角度でスポットを当てていきたいと思います。
焦点を当てたのは35mmズミクロン。
35mmズミクロンは「~世代」という呼び方ではなく、そのレンズの構成枚数で呼称されます。
6群8枚の“8枚玉”→4群6枚の“6枚玉”→5群7枚の“7枚玉”→フードはめ込み“(旧)ASPH.”と呼ばれ、歴史を刻んできました。
ぼくらのズミクロン日記Vol.5では8枚玉、6枚玉、7枚玉そしてフードはめ込み(旧)ASPH.タイプを使用しました。
また、今回はLeica M Monochrom(Typ246)を使用のためカラーはありません、あしからず。
今回は細部拡大時の解像度を見てみます。
四角い枠の部分、無限遠ですが手前の描写の違い
を覗いていきましょう。
先ずはコチラ35mmフードはめ込み(旧)ASPH.
同じレンズで F2(1枚目)とF11(2枚目)を比べてみます。
同じ無限遠でも、こうも違います。
ここまで細部がシャープに写るとは…!
ではこのシャープネス
8枚玉→6枚玉→7枚玉→(旧)ASPH.の順で絞ったときでは
変わってくるのでしょうか?
同じくF11で撮影したものを比べていきます。
違いが判りません、
この撮り比べ、雲行きが怪しいものになってきました。
…さて、気を取り直して次の写真いってみましょう!
Summicron 35mm F2 (旧)ASPH.
分かりやすいように、炭酸水を入れます。
撮影後はスタッフが美味しくいただきました。
今度はF2 開放で撮影したものを比べていきます。
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ピント面が甘い気もしますが
質感の描写の繊細さはここまで拡大しても損なわれません。
ハイライトが僅かに違うような…
因みにF16まで絞ると、
まるで洗剤のCMのように、水垢まできちんと描写します。
眼鏡をおきます。
こちらも開放で、被写体は無機物だらけです。
眼鏡のツルの部分に小さな文字があるのですが、どのレンズも
潰れることなく描写していることに感動しています。
若干ハイライトの流れ具合が個体差なのか古い年代に向かって滑らかでしょうか?
撮影時に私たちが確認していなかったものを
ズミクロンは既に捉えていたのだと、そう思うと
ほんとに頼りがいがあるレンズだと思います。
撮りくらべにおいては微々たる違いでしたが、、
“貴方のズミクロン”を選ぶきっかけとちょっとした参考になればと思います。
そして ”僕ミクロン” まだまだ続きます!
(僕らのズミクロン日記、弊社の地下スタッフの間では愛着を持ってそう呼ばせていただいております)
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