連載中の「カメラを愉しむvol.49」は、『わたしのイチオシライカレンズ ズマロン L35mm F3.5』をご紹介いたします。寝ても覚めてもライカ!といいたい所ですが、様々なメーカーのカメラを愛する筆者ならではの視点でこちらのレンズをご紹介させていただきたいと思います。
SONYのα7シリーズや、FUJIFILMのXシリーズを主に愛用してきた筆者。マウントアダプターで装着するための「ライカレンズ」で一番好きなのは「Leica (ライカ) ズミクロン M50mm F2 3rd 」一筋でした。しかし、ライカボディに装着して使うとなると少し話が変わってきます。
描写性能の好みだけで言えば先程ご紹介したレンズですが、ライカボディに装着した際のヴィジュアル!M10のボディに「Leica (ライカ) ズマロン L35mm F3.5」を組み合わせた時のサイズ感やルックスがとても魅力的なのです。
F3.5というと単焦点レンズとしては少し暗いイメージもありますが、ピント合わせもシビアではなくスナップにとっても使いやすいのです。
開放で撮影していますが、しっかりとした立体感が得られているのもさすがライカレンズ!多肉植物と窓枠の距離感すら写真から感じることができます。
フォルクスワーゲンのザ・ビートルを窓越しに捉えた一枚。意外と知られていませんが、実はこの車は新車で購入する時から「一輪挿し」が標準装備されています。こちらのオーナー様はしっかりと活用されていました。
あえてアンダー目に撮影、こちらは夏の終わりに撮影した一枚ですがありのままの光景を表現してくれています。
こちらのレンズは中玉に多少のクモリが発生しておりましたが、このようにお洒落な電気ペンダントを撮影しても雰囲気ある描写で好感が持てます。
実にナチュラルな表現力。長野県のヴィーナスラインから眺めた風景ですが今はきっと白銀の世界になっていることでしょう。
軽井沢、清里に次ぐ私の大好きな場所でもある白樺湖。良い意味で昭和感がわたしたちの世代にはとても落ち着く風景なのです。
いつもこちらの方へ来るとお世話になるお蕎麦屋さん。
こちらのお店はお蕎麦がメインではありますが、手作りの五平餅もとても美味しいお店です。肝心のお食事の写真がない理由。それは寄れないレンズの宿命です。万能なレンズよりもちょっと不器用な方が「愛着が湧く」という少し変わった私の考え方ではありますが、それぞれの個性を活かした撮影というのも楽しいものです。