JRの青春18きっぷを使い、普段より足を伸ばし好物のアジフライを楽しんでいる筆者。
今回は木更津魚市場の食堂がリニューアルしたという情報を聞きつけ、内房線の木更津まで足を運んでみました。
東京湾を横断するアクアラインの開通で鉄道の利用客がめっきり減ってしまった木更津駅。
東京からの直通快速が着いた直後でも駅前の人はまばら。むしろ高速バス乗り場の方が賑わっている様子です。
そんな駅前ロータリーで目に飛び込んできたのが狸のオブジェでした。
童謡「しょじょじのたぬきばやし」に出てくる証城寺が木更津駅側にあることから、周辺には狸をモチーフにしたものをたくさん見ることができます。
マンホールの蓋にもかわいい狸のイラストが。思わず踏むのを躊躇ってしまいます。
地図を見ると駅から目的の魚市場の間に証城寺があるようなので、まずはお寺でお参りをすることにしました。
お寺の入口には「証誠寺」と書かれた看板が。歌詞に出てくるお寺の名前は「証城寺」で誠と城で異なる字があてられています。
一瞬、間違えた?かと思いましたが、境内には歌碑や狸塚などが置かれており、このお寺で間違いないようです。
童謡碑には、音符と歌詞記されており、思わず口ずさみたくなります。
しかし、テレビドラマ好きでそれに影響されやすい筆者の頭の中をよぎったのは、数ヶ月前まで放映されていたNHK朝ドラのカムカム英語の替え歌の方でした。
お庭の至る所に狸の置き物が置かれています。そして本堂に掲げられていた奉納額にも狸の姿が。本当に狸と縁が深そうなお寺です。
それにしてもこの奉納額、昭和12年に贈られたもののようですが、なんともお洒落なデザインです。
お参り後、海の方向に数百メートル。目的地の魚市場に到着です。
例によって一般客には入りづらい市場の入口ですが、目につく所に食堂への案内板が掲げられていたので、迷わず進むことができました。
そしお待ちかねのアジフライ。
当初、アジフライ一択のアジフライ定食の予定でしたが、メニューの豊富さに目移りしてしまい、お刺身などを加えた鯵づくしのメニューに変更。
アジフライの美味さは勿論でしたが、なめろうがこれまた絶品。我ながら良い選択でした。
食後は運動を兼ねて東京湾に面した鳥居崎海浜公園まで歩いてみました。
連日、猛暑日が続く中でも私の休日はいつもスッキリしない天気です。暑すぎるのも困りものですが、もう少し夏らしい風景を楽しみたかったものです。
浅瀬に泊まった小さな船にカメラを向けると本当に東京湾?と疑いたくなるような寂しい海の画になりました。
海浜公園の脇には木更津港に浮かぶ中の島へ渡る大きな橋があります。
この橋も木更津を舞台にしたドラマでちょっと有名になりました。
高さ27mもある大きな橋は、日本で一番高い歩道橋とのこと。
螺旋状になった坂道を上まで登ると残すはアーチ型をした最上部。想像以上にある勾配を見上げると空まで続いているようにも見えます。
橋の一番高い所まで来るとより広く東京湾が一望できました。
しばらく海風にあたっていると、大きな音をたててヘリコプターが飛んできました。オスプレイです。近くの陸上自衛隊木更津駐屯地で訓練をしていたようで、何度も離着陸を繰り返していました。
周りにはオスプレイを目当てに来た数人のカメラマンが大砲レンズで狙っています。
残念ながら今日の所持レンズは35mmが1本だけ。真似てオスプレイにカメラを向けるも、かろうじて形が分かるくらいの写真にしかなりませんでした。
自宅に戻り、先ほどのオスプレイのカットをPCで拡大してみると、結構写っていたことに驚きます。
さすが6000万画素機。本ブログ掲載サイズでトリミングしてみると機体の赤丸マークやタイヤの形状まではっきり確認できました。
高い画素数はレンズの焦点距離も補ってくれます。小型軽量に加え1本のレンズを数本分に。改めてM11の凄さを実感しました。