【Leica】オールドレンズ散歩 ズマロン L35mm F3.5 前期
ズマロン L35mm F3.5 前期 を携えて散歩に行ってきました。
このレンズは、1946年誕生、74歳のオールドレンズで、62,000本(多い!)が造られました。
最大径約47mm(ピントノブ除く)、マウント面から先端まで約21mmの小さな広角レンズです。
フィルターは36mmかぶせ式(A36)、フードはFOOKH。
先代のエルマーL35mm F3.5に比べると大きな前玉が特徴です。
Nikon Z6(レンズアダプター使用)に装着し、山手線の高輪ゲートウェイ駅に行ってみました。
ビルや車両が銀色に輝く硬質でメタリックな外の風景に対し、
駅内部は、木目が多用されていて、温かい、ウッディな雰囲気です。
構造も変わっていいて、とても開放的な空間です。
駅舎のデザインは国立競技場で有名な建築家によるものだそうです。納得しました。
梁にも木材が使われているようです。
こうなると国立競技場も見たくなりました。早速、中央・総武緩行線で千駄ヶ谷へ。
しかし、工事用のフェンスに囲まれていて中が見えません。
何とか見えたのは、向かいのビルに映り込んだ姿です。
建築中の鉄骨やフェンスの中の大きな木を横目に競技場の外周に沿って回り込んでいくと・・・。
ようやく見えてきました!
白いパイプに支えられた木材と植物の配置がたいへん綺麗な構造です!
なるほど、高輪ゲートウェイ駅に通じるものを感じます。
もっと近付いてじっくり見たいところですが、今はこれが限界です。
せっかくなので見ごろになってきた銀杏並木を見て帰りましょう。
千駄ヶ谷駅に向かって行くと、前方にオレンジ色に見える建物が現れました。
かつて神宮プールがあったあたりでしょうか。
変わった形をしています。屋上の両端をつまんでひっぱったような形です。
近づいて見上げると、オレンジ色に見えていたのは木です!
細かく区切られたグリット状の内側に木材が使われているではありませんか。
建物が曲線になっていますが、レンズの収差ではありません。
調べると、今年グッドデザイン賞を受賞した建物(ホテル)でした。
今日の道行きを思うと、都心は、緑(植物)と共存した大都市というイメージはありましたが、
今や鉄やコンクリートと木材が融合した建築物が存在しているんだなあと感心しました。
古いレンズと現在のデジタルカメラも融合して楽しめる存在です。
ズマロン L35mm F3.5 前期は、たいへん小さく、Nikon Z6とのバランスは決して良いとはいえませんが、
慣れてしまえば、軽快に撮影ができる常用したい、可愛い相棒となりました。
74歳という年齢を感じさせない描写のオールドレンズでした。