『ライカ三昧定食』は、ライカをめいっぱい楽しむためのブログ。
同じ素材、つまり同じレンズをデジタルとフィルムで味わっていただきます。
「ライカ三昧定食 」
◆本日のレンズ
・Summarit 50mm F1.5
・Elmar 3.5cm F3.5
◆本日のボディ
・SL2-S
・M2
いらっしゃいませ。
それでは、開店です。
今回は「Summarit 50mm F1.5」と、「Elmar 3.5cm F3.5」を使って撮影…コホン、料理して参ります。
デジタル写真撮影は「SL2-S」、フィルム撮影は「M2」で行います。
ボディ2台をぶら下げ、レンズをその都度交換しての撮影だったのでやや偏りがあるかもしれませんが、それはご愛嬌…ということで。
LeicaM2 + Elmar 3.5cm F3.5 + FUJIFILM 記録用100
こういったご時勢なので、三密を避けられそうな目的地、時間、日程を練りに練っていざゆかん。東京の“奥”のほう。
今回使用した2本のレンズ、どちらも銀色の鏡胴が綺麗な人気のレンズです。
Summarit 50mm F1.5はオールドレンズ愛好家界隈では言わずと知れた、ある意味での銘玉。開放F1.5で導かれる、柔らかく優しい光は、被写体を特徴的に浮かび上がらせるのは勿論のこと、絞ってしまえばあれよあれよという間に見ちがえるようなスマートな写りに。独特のフレアも楽しむことができ、今回の様なよく晴れた日には高い確率で写り込んでくれます。
Elmar 3.5cm F3.5は、ライカの交換式レンズとして初めての35mm。バルナック型ライカに装着することを想定して作られた小さなそのフォルムからは、意外や意外、時には「写りすぎ…」とも言われてしまうほどに安定した写真が生み出されます。M2に装着した時にはそのコンパクトさゆえ、シンプルなM型ボディとの親和性は抜群。SL2-Sに装着した時は…レンズが付いていないかと思うほどの体格差。重量のバランスが前に倒れてしまうことがないので非常に使い易かったです。
さて、百聞は一見に如かず。
描写された色やディティールは意外と言葉に惑わされやすいもの。
言葉の補正は取っ払って、素直な視覚情報だけでご覧ください。
Leica SL2-S + Elmar 3.5cm F3.5
LeicaM2 + Summarit 50mm F1.5 + Kodak colorplus 200
LeicaM2 + Elmar 3.5cm F3.5 + FUJIFILM 記録用100
Leica SL2-s + Summarit 50mm F1.5
LeicaM2 + Summarit 50mm F1.5 + FUJIFILM 記録用100
Leica SL2-s + Summarit 50mm F1.5 / Film Style – Monochrome High Contrast
Leica SL2-s + Summarit 50mm F1.5 / Film Style – Monochrome High Contrast
いかかだったでしょうか。
今回のブログでは最低限の撮影機材のみ記載いたしました。
何十年もの時を超えてもなお、当時のボディと現代のボディの両方で撮影ができるという恵まれたレンズたち。せっかくなので、できるだけ素材の味をそのままお楽しみいただけるように、こういった構成としてみました。
これらの写真では、フィルムだからと言って、所謂「レトロっぽい」写真ばかりではないこと、そして、最新のデジタルカメラだからといってどれもこれもしゃきっとした写りの写真ばかりではないことを実感いただけたかと思います。センサーやフィルムの特性でおおよその色味こそ変わってきますが、レンズによって導かれた光の質というものが、如何に写真に強く影響を与えているかが皆様に伝わりましたら幸いです。
最後の二枚の写真に至っては、設定では「モノクロハイコントラスト」であるはずなのに、おそらくレンズの特性上、ハイコントラストを感じさせない雰囲気になり驚きました。
それでは、今回はこの辺で。
お粗末さまでございました。
LeicaM2 + Elmar 3.5cm F3.5 + Kodak colorplus 200
追記。
この写真のSL2-Sに乗っかっているのはステレオマイク。
(風が強かったので風防が飛んでいかないように外して撮りました。アンテナみたいでかわいいですね)
近いうちに”おかわり”もご用意しておりますので、そちらも楽しみにお待ちください。