【Leica】ライカ好きスタッフが語るライカの魅力 vol.10 ~M11-P + Summilux M35mm F1.4 2nd編~
event-campaignLeicaLeica Boutique 11th AnniversaryLeicaのある日常M11 / M11-P / M11-Dライカ好きスタッフが語るライカの魅力単焦点を楽しむ
2024年2月20日にLeica Boutique MapCamera Shinjukuは11周年を迎えました。
THE MAP TIMESでは引き続き、ライカの世界を楽しんでいただけるよう、専門店スタッフによる関連記事や動画コンテンツを順次掲載してまいります。
今年はフォトコンテストのテーマ『新感覚』にちなみ、ライカ好きスタッフが普段と違った機材に挑戦していきます。ぜひお楽しみください!
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今回ご紹介するのは『Summilux M35mm F1.4 2nd』。普段は『M6』にマウントして近所を歩いてみたり家族を写してみたり。そのハンドリングの良さと、あらゆる環境下でも確実にチャンスをモノにするタフさに大きな信頼を寄せています。逆光下での被写体を覆い隠すようなフレアや色や形を変えて現れるゴースト、柔らかい滲みのなかにある確かなピント面。個性豊かな描写で知られる本レンズは『クセ玉』の愛称で知られ、使う者もクセになるライカの歴史に必要不可欠な存在です。今回は『新感覚』ということで最新の『M11-P』に装着、ゆるりと撮り歩いてまいりました。
意識を中央に向けさせるほど良い周辺減光、背景はナチュラルで解放付近の撮影であれば大きく被写体を浮き立たせることも可能です。状況によっては暴れ放題なフレアやゴーストとは打って変わって、フリンジの類がほとんど見られないのもこのレンズの大きな特徴。甘くなりすぎず、周辺が落ちすぎずというところで筆者はF値を2まで絞って使うことが多い気がしています。
こちらの2カットはF8まで絞って撮影。遠景描写は得意ではありませんが、硬すぎず写したいものをしっかり描き切る力は年代を感じさせません。
逆光に向けたくなるレンズです。美しいフレアとゴーストに包まれるピント面は柔らかくもしっかりと解像しています。
スポーツ観戦に持ち出しましたが臨場感もよく表れています。照明をフィルターなしでこんな風に楽しめるのも、このレンズの魅力の一つ。
少し格好つけて切り撮るイメージの50ミリと違い、視野に近く少し肩の力を抜くことのできるこの画角。休みたいけど歩きたい、そんな休日にぴったりです。
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「ハレ(晴れ)の日に、太陽に向けたくなるレンズ」ランキングがあるとするならば、個人的ナンバーワンはこのレンズです。角度や撮影距離、絞りによって表情を変えるその描写に、途方に暮れることもあれば息を飲むこともある。手を焼きながらも手を離すことのできない、そんな魔力を持った逸品だと思います。
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