【Leica】今年もライカで伊勢参り
たまに日本らしい和の風景が恋しくなる事があります。
実際にその場所で生活したことはないものの、何故か懐かしいと感じてしまう風景。
そんな風景を求め、遅めの冬休みを利用して伊勢神宮まで足を運んでみました。
伊勢参りが流行った江戸時代から明治にかけての建物を再現したというおかげ横丁は、多くの観光客で賑わうものの、広い道に車の侵入もなくゆっくりその雰囲気を楽しむ事ができるのです。
数年前にも伊勢を訪れた筆者。普段はミラーレス一眼と大三元レンズも愛用しているのですが、その時もライカを持参していました。古い街並みをゆっくり撮りたいという気持ちがそうさせるのでしょうか?
後で聞いたところ、このしめ縄は書かれた文字を略して‟将門”と呼ばれるようになり、さらにそこから‟笑門”という字が充てられるようになったとの事でした。「笑う門には福きたる」の意も込められており、今では1年中飾られているそうです。
同じアポズミクロンなのに、ここまで違うのか。
これが改めて感じた75mmの印象です。50mmのようなキレのある解像感ではなく、逆に柔らかさが前面に出てきた印象です。
焦点距離の差が生む被写界深度の差と言えばそれまでなのですが、やはり焦点距離に合わせたポートレートなどの用途を意識した設計になっているのかもしれません。
境内に入ると外とは異なる独特の空気感につつまれます。そうなると広い画角のレンズが使いたくなり35mmのレンズに変更。75mmと35mmは使い分けもしやすく、この組み合わせは結構気に入っています。本当は35mmもアポズミクロンにしたいのですが、それはまだまだ先の話になりそうです。
雨の少ない冬の川はとても穏やかで、私たちが手を入れなければ鏡のような水面を見ることができました。
今回は人出もさほど多くなく、ゆっくりお参りできました。
伊勢うどんは、すぐに食べられるように太くても柔らかい麺というのが特徴。同じ三重県の名物でもある松坂牛をトッピングして、ちょっと贅沢にしてみました。
近接撮影では最短70cmの制限があるため、立ち上がっての撮影になりましたが75mmで切り取ると意外と寄れることに驚きました。
花の撮影等に出掛ける時は端からマクロアダプターに頼ってしまうため、今まで気づかなかったのですが、テーブルフォト的な撮影なら75mmは意外と便利なのかもしれません。
そんな風にレンズを再認識してる間にお餅は一瞬で口の中に消えてしまいました。
相変わらず美味しく、うどんを食した後でもまだまだいけそうです。とは言え甘いものは極力控えるよう医師に忠告されているため、後日楽しめるようお持ち帰りをすることにしました。
そうでした。私がライカで伊勢を訪れる理由。それは機材をできる限りコンパクトにしてお土産をたくさん買って帰るためなのでした。