【Leica】小さなサイズが魅力のSIGMA fpでSummar 50mm f2の描写を視る
年が明けてから早くも3週間が経ちました。
お正月のバタバタした雰囲気も収まり新年1発目の撮影に向おうと考えた時、ふと今更な疑問が頭に浮かびました。
写真の仕上がりはカメラとレンズの組み合わせによる総合的なものだけど、レンズの影響はどれくらいあるのだろう?と。
そこで今回は軽量コンパクトなフルサイズカメラ『SIGMA fp』と
個性豊かなレンズ『Leica Summar(ズマール) 50mm F2』で冬のお台場に撮影に行って参りました。
カメラはライカSLマウント、レンズはライカL39マウントと”L”マウントつながりではありますが
直接マウントができないため、RAYQUALのLM変換リングにSHOTENのヘリコイド付きM/SLアダプターを付けた
ダブルマウントアダプター状態で装着しています。撮影は全てJPEG撮って出しです。
SIGMA fpの色の設定はSTDモードで露出補正と絞りの調整のみしています。
この日は午前中から曇っており、逆光で特に持ち味を発揮するズマール1本勝負は
ストイックすぎたかと思った時に少し雲の切れ間から光がのぞいた時の1枚。
絞り開放での撮影ですが周辺光量落ちとオールドレンズらしい階調が雲を重厚に写しています。
筆者は普段ファインダー付のカメラを使用しているため、EVFがオプションとなるSIGMA fpは
このくらいの逆光でも液晶モニターが視認し辛く、ファインダーのありがたみを感じました。
手を液晶フード代わりにして拡大MFを使って手前の街灯にピントを合わせています。
お台場で所用を済ませている内に気が付けば幾分か空が明るくなってきました。
真冬ですがダウンジャケットを脱ぐくらいの陽気でした。いそいそと撮影再開。
こちらも逆光で絞り開放での描写です。こういった遠景はピントリングを無限マークに合わせて
適度に露出補正をかければ画になってしまうのが嬉しいところです。
奥の雲が照らす光が美しくハッと目を奪われました。
半逆光で絞りをF4程度に絞りました。ピントは写真中央の花に合わせています。
少し絞るだけで花ビラ1枚1枚を、立体感と質感溢れる仕上がりにしてくれるところにフルサイズセンサーの力量を感じさせます。
SIGMA fpは有高画素数が2460万と適度なバランスのためズマールのようなオールドレンズでも
解像感をシビアに気にすることなく、階調や色のり、柔らかさを堪能できると思いました。
絞り開放とF9まで絞り込んだ比較です。
今回使用しているズマールは、現代ではあまり馴染みのない大陸絞りのため
F値の表記がF2.2、F4.5、F6.3、F9、F12.5と半端になっています。
撮影間隔はわずか1分で絞りのみ変えた写真で、開放だと周辺光量落ちが写真に暗い印象を与えますが、
絞り込むと光量落ちが解消しズマール特有の柔らかさが取れ画面全体がすっきりしました。
絞り開放かつ最短撮影距離でSHOTENのマウントアダプターのヘリコイドの繰出し有り無しの写りを比較しました。
上の写真は1m離れていますが、フルサイズのカメラだと被写界深度が浅く
拡大MFを駆使してピントを合わせましても、小さな花がいくつも集まっているとなかなか最初に狙ったところに
フォーカスを合わせるのが難しく、距離計があるM型ライカにいかに助けられているか改めて実感しました。
ヘリコイドを最大まで繰り出すと近接しかピントを合わせられませんが被写体に近寄ることができ
ズマールの柔らかい描写と重なって写真に良い雰囲気を出すことができました。
普段Leica M11を使用している筆者がSIGMA fpを使って最初に感じたことは、
液晶画面が大きいのでライブビューがしやすく屋外での使用の際は必要に合わせて
オプションアクセサリーが豊富にあり、使う方のニーズに合わせてスタイルを変えられること。
グリップレスのボディは手の小さな方でもホールドしやすく、かつ重厚感があるボディは所有欲をそそられます。
ボタンとジョグダイヤルの操作に慣れることでより撮影者の使い方に寄り添えること。
レンズの描写に関してはズマール特有の柔らかさと階調の豊かさ、逆光でのフレアの描写がSIGMA fpでも
個性を活かしてると思いながらもカラーモードがSTDでもLeica M11より彩度が少し高めに出ることろに違いを感じられました。
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