【Leica】新年特別企画:M11-Pとマクロアダプターで撮影するお正月
新年あけましておめでとうございます。
2024年が始まり仕事始めの方もそろそろいらっしゃるのではないかと思います。
今回はこちら、Leica純正のマクロアダプターM(Typ240)を使用し
おせち料理をグッと寄って撮影してみました。
使用したボディはM11-P、レンズはアポズミクロン M50mm F2.0 ASPH.です。
このアダプター、本来はマクロエルマー M90mm F4.0用に設計されており
近接撮影時は距離計非連動の為ライブビューが必要になります。
よってその他のレンズとの組み合わせはメーカーの使用推奨外となる為、
ご使用の際はご注意下さい。接写用アダプターなのでレンズによっては装着すると
本当に接写のみになります。
まずはマクロアダプター無しで撮影してみました。
小型のクリップオンストロボを使用し、絞り込んでの撮影です。
レンズの良さもあり写りは見事。以前ワークショップにて講師の方から
「色の表現に厳しいクライアントでもライカの写りを見ると納得してくれる」
という言葉を思い出し、今回の撮影を行ってみました。
和食や和菓子の色再現は本当に難しく、本来であればコレも決して正解とは言えません。
但し見たままの感じはしっかり写してくれたような気はします。
ここから本題のマクロ撮影です。
開放での撮影はメーカーも推奨はしておらず、周辺の流れも大きく
F8~11位まで絞って撮影を行っています。
寒天の透明度や質感も勿論、写りに非常に艶があります。
栗の表面にピントを置いています。
ボケの立ち上がりも非常に優秀で見ていて違和感の無い写り。
ストロボを使用していたのでビゾフレックスの使用ができず、
背面液晶でMFアシストを使用して撮影しています。
こうして撮影しているとLeicaで撮影するおせち料理は少し緊張感のある、気品の漂った画です。
接写している影響なのか通常距離で撮影するとかなり硬調に見える
M11-Pとアポズミクロンの組み合わせでも少し線が柔らかく見えます。
とはいえ解像力も低下している訳ではなく非常に緻密です。
絞り込んでいるので回析の影響が上手く作用しているのかもしれません。
何故だか見ていて見ているままのような…
目に入った時の心地よさも少しあります。
「本当に見たまま」の写りでデータを見ていて違和感の無さに驚きます。
黒豆です。Leicaの描写力の1つにシャドーの階調の豊富さがあります。
実際元々のデータはかなりアンダーに撮影していたのですが、調整するとこの通り。
しっかりと質感が残っています。
おまけでお雑煮です。
こちらもまずマクロアダプターを使用せずレンズ単体での撮影です。
マクロアダプターで寄ってみました。
やはり色再現度が高く三つ葉の色は本当に見たままです。
忠実性というよりは「人間が見た色」にかなり近いもので、
M11-P/M11の印象が少し変わりました。
自然光で撮影すると彩度とコントラストが高い印象を受けましたが
ストロボで撮影すると非常に扱いやすく実はSL2も同じような感触を受けました。
少し長くなってしまいました。
「Leicaでマクロ撮影ってできるんですか?」とのお問い合わせは
昔から多く、実は様々な方法があります。このマクロアダプターを使用する方法は
マクロエルマーM90mm F4.0以外になると少し制約のあるやり方です。
他にもマウントアダプターでマクロレンズを使う等の方法も勿論あります。
以前にご紹介した同製品の検証記事もこちらにあります。
店頭でもお試し頂けるので、是非気になった方はお気軽にご相談下さい!