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【Leica】私のライカライフ~Beginning~

Leica

日頃よりマップカメラをご愛顧のほど、まことにありがとうございます。
2月20日でライカブティックMapCamera Shinjukuはおかげさまでオープン6周年目を迎えることが出来ました。

今回は【スタッフM】が記事を書かせて頂きます。

summicron35mm f2

さて、この度のテーマである「私のライカライフ」。
皆様はどのような思い出をお持ちでしょうか。
私は実は初めて自分で選んで手に取ったカメラがライカでした。

summicron35mm f2

M4-P

出会いは今から半年前、暑い夏の休日の事でした。
行く当てもなく自転車にまたがり現実逃避のため街をぶらぶらしておりました。

そんな中偶然通りがかったカメラ屋さんのショーウィンドウに並べられていたクラシックカメラの面々。
私の目に映ったのはM3やM2、M4、M6、といった歴代M型ライカ。
その中に、申し訳なさそうに現状販売品とされていたカメラがありました。
軍幹部やファインダー枠には大きなアタリキズがあり、巻戻しクランクは別ボディから移植した状態。
お店の方曰く、仕入れた時のままだとさすがに売れないだろうからと調整された状態とのことでした。

nokton35mm f1.4 sc
M4-P

シャッターを切る。
カメラはもちろん、写真のノウハウなど何も知らなかった私は
「人の何気ない視野に近い」という35mm画角のレンズ、フォクトレンダーのノクトンクラシックを選びました。
レンズをつけると気分が高揚し、考えるよりも早く手が動いていました。
絞りもシャッタースピードも変えずに巻上げてシャッターを切る。
また巻上げては切るを繰り返して、
気がつく頃にはカウンターは既に36を過ぎていました。
こちらがその内の1枚。
絞り解放、シャッター最高速で構図は完全無視ですが、今から見ると活き活きとした画が撮れている気がします。

nokton35mm f1.4 sc

M4-P

ピントを合わせる。
レンジファインダ機の弱点として度々挙げられる最短撮影距離の長さ。
いくら後ボケが綺麗で寄って撮ろうにもこの距離だけはそう簡単に縮められません。それでもこの後ボケが欲しい時。
そこでこの頃には焦点を最短に設定して自ら動いてピントを合わせる撮り方もし始めました。
遠くからピントを合わせて撮る事はもちろんですが、まるでカメラと一体化するように自らで動き、撮る事もまた
レンジファインダ機、ライカの醍醐味なのではと思います。

nokton35mm f1.4 sc
M4-P

変速する。
次にシャッタースピードを変えての撮影。
日中に慣れ始めると夜にも撮りたいものが多くなるので、手当たり次第目にうつるものを撮っていきました。
祭に花火に通り雨、街灯コンビニ公衆電話と「より撮りみ撮り」とはまさにこの事です。
それでも撮る時はぶれないように、それでいて暗くなりすぎないように。
左手は添えず支えてたまに合わせます。

nokton35mm f1.4 sc
M4-P

フイルムを詰める。
フィルムカメラの気に入っているところはその日その日で今でいうセンサーにあたる媒体を変えられるところです。
もちろん写りのテイストを変える事自体はデジタルでも出来る事ではございますが、
フィルムを詰め替える時の緊張感といいますか、あの雰囲気はフィルムならではのものだと思います。
写りも媒体が変わるので同じボディ、同じレンズを使っていても世界の表情をガラッと変えていくあの感じがたまりません。

summicron35mm f2
M4-P

縦に構え、絞りを変える。
ある程度目が慣れてきたのでたまには違う視点で撮ってみようと思い立ち、絞って縦に構えるようにもなりました。
こう日々生活しながら撮っていると、写真とはたくさんの要素が重なった偶然の収束点であると考えるようになり、
いい写真において最重要素はその場の運だという事を教わりました。
殊更フィルムで捉えた時の快感と言ったらもう、得も言えません。

DR summicron50mm f2
summicron35mm f2

M4-P

レンズを変える。
ライカのもう一つの魅力といえば、その銘レンズの数々。
実際にカメラに装着し、撮影して現像した写真に目を通すと
自分の想像を超えた感覚に陥りました。
なんて写りなのだろうと。
ただ鮮明で綺麗に写るということでは言い表せない表現が確かにあります。

nokton35mm f1.4 sc

ここまでの自分の足跡を辿ってやっとスタートラインに立てた気がします。

カメラに限った話ではございませんが、この世界は便利になればなるほど人間にかかる負担や手間は減っていきます。
私自身、あえてアナログな手法で、ましてやフィルムで写真を撮るということは、潜んでいた感覚を呼び起こすということでした。
その過程や手間暇をも楽しむことを教えてくれるのです。

heliar classic 75mm f1.8

焦点もシャッター速度もフィルム感度調整も露光計算も手作業で、
その場で仕上がりがわからない事も、そのひとつひとつにちゃんと意味があるとひとりでに噛み締めています。
当たり前の事をする大変さと、躓きながらできた時の喜び。
ぼろぼろで特価品だったM4-Pは今やまるで私自身を写す鏡のような、
大切な事を思い出させてくれるかけがえのない最高の相棒です。

M4-P

フィルムでライカ、あなたも始めてみませんか


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[ Category:Leica | 掲載日時:19年02月22日 11時15分 ]

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