【Leica】 ちょっと不思議な?Summicron 35mm
“八枚玉”の愛称でおなじみの、初代 Summicron 35mm F2
いくつかのタイプがあり、被写体に寄れる距離・・・最短撮影距離が異なります。
一般的なMマウント(L/M兼用含む)タイプは0.7m
M3用の眼鏡付きタイプが5cm短い0.65mもしくは0.7m
そして・・・製造本数の少ないLマウントタイプは1m
以上を踏まえた上で、改めてこのレンズをご覧下さい。
・・・アレ?
Mマウントなのに・・・最短撮影距離が1m表記。
この個体はマウント部分の“ハカマ”を取り外すとLマウントが現れるL/M兼用タイプではありますが、
それも含め、Mマウントタイプは最短撮影距離が0.7cmのハズ。
と、なると。
元々は最短撮影距離が1mのLマウントタイプに、後から“ハカマ”部分のパーツを入手して装着し、
Mマウント化した個体という可能性が真っ先に思い浮かびます。
しかし。
このレンズのシリアルナンバー:2195~で製造年を調べてみると、1966年。
記録によると、純粋なLマウントモデルは1961年辺りを最後に生産を終えているので、その可能性は低そうです。
わざわざMマウント時代に最短撮影距離0.7mでは無く、1mの個体が存在している意味はなんでしょうか?
スペシャルオーダー?
それとも、こういった仕様を実は極少数生産していた・・・とか?
・・・謎は深まるばかりです。
ライカのレンズと関わっていると、時々こういったイレギュラーな仕様の個体と出会う事があります。
いやはや、面白いですね。
Leica M Monochrom 絞り開放/最短1m
もちろん、描写は流石の八枚玉。
いかがでしょう。
イレギュラーな仕様の、不思議なズミクロン。
コレクションにも、実用にも・・・
お勧めです。
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