【Leica】 STILL PICTURE 『KS-15(4)』
軍用ライカ・・・
なんとも耽美な響きです。
グレーやオリーブ、特殊な刻印入り・・・等々、
古くはバルナックの時代から現代に至るまで、様々な軍用ライカが存在します。
そこで皆様に今日ご紹介するのは、少し特殊な“軍用になり損ねたライカ”です。
このカメラの名は『CAMERA STILL PICTURE KS-15(4)』といいます。
なぜ軍用になり損ねたライカ、かと言いますと・・・
アメリカ軍から発注を受けたライカが軍用カメラとして生産を開始したものの、
何らかの事情でキャンセルされてしまった、という経緯によります。
「何の変哲も無い、Leica M2にしか見えない」
そんな声が聞こえてきそうですが・・・。
まぁ、そう仰らずに、カメラの“中身”をぜひ御覧下さい。
フィルムスプールの形状が通常のM2と異なります。
通常のM2と並べてみました。
奥が通常のM2、手前がKS-15(4)です。
元来M3やM2は、スプールを本体から外し、フィルム先端を差込んでからフィルム室に落とし込む・・・
という、少々煩わしい装填方法が採用されていました。
しかしこのM2ボディをベースとした『KS-15(4)』では、後継機M4と同様のラピッドローディング方式を採用し、
快適なフィルム装填を可能にしました。
軍用モデルとして、迅速性に重きを置いたのでしょうか。
この『KS-15(4)』は、1966年に3つのロットにまたがり、876台が生産されました。
発注元であるアメリカ軍が、どういった経緯でキャンセルしてしまったのか、今となっては分かりませんが・・・
市場に流出したラピッドローディング仕様の便利なM2は、一部のアメリカのライカユーザーの間で話題となり、
ついには、ニューヨークライツが2000台限定で『Leica M2-R』というモデルを一般市場向けに販売するに至ります。
手前がそのM2-R、奥がKS-15(4)です。
M2-Rでは、トップカバーに“R”の文字が追加されています。
一般的にはM2-Rの方が知名度が高い為、
弊社ではご先祖様に当たるKS-15(4)を『M2-R(R刻印なし)』と表記しております。
逸話が残る、特別なライカ。
ただ珍しいだけではなく、このモデルは実用性にも優れています。
お手元に一台、いかがでしょうか。
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