本連載は、勢い余ってM型ライカ(M-E Typ220)を買ってしまった著者が、自身の理想のレンズを探し求める旅に出掛けると共に、その過程を読者の皆様に楽しんで頂きつつお客様の今後のレンズ選びの一助になればと思い開始致しました。ブログのタイトルは”365日後”としておりますが、今後どうなるかは全くの未定。中古のレンズは一期一会、1年以上かかってしまう可能性もあれば時を待たずして完結してしまう可能性も否めません…。どうぞ完結までお付き合いいただけますと幸いです。
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前回までのあらすじ
「沈胴が嫌なら、固定にすればいいじゃない。」どこかの名言のような言葉に導かれ、試したのはズミクロンM50mm 1stの固定鏡筒前期。コントラストが低めで素直な描写は好みでしたが、購入の決定打には至らず。2話連続でオールドレンズを試した著者、そろそろ現行品を試してみようかと思うのであった。
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第3話 「ズミクロン M50mm F2 4th 編」
「そろそろ現行品のレンズも試してみようかな…。」
と前回の文末で呟いておりました通り、今回は現行品を借りて試してみました。
借りたレンズはズミクロン M50mm F2 4thです。1994年に発売されたレンズですが、現在も新品が販売されている現行モデルとなります。
「あらあなた、黒鏡筒のレンズも似合うじゃないの…。」
M-E(typ220)にあわせるなら白鏡筒のレンズだろうと勝手に思っていたのですが、思いのほか黒鏡筒のレンズも似合ってしまい困りました。選択肢が増え続けるばかりです。
フードは組込式となっており、当店の商品ページでは”ズミクロン M50mm F2.0 レンズフード組込”と表記しております。フードを付けるとどうしても嵩張ってしまうレンズが多いところですが、組込式なら心配はありません。普段使いの1本を決める上で、こういった点は結構重要だったりします。
まずは自宅にて何枚か試し撮り。今までのレンズの最短撮影距離が1mだっただけに、70cmまで寄れるだけで近くのものを撮りたくなってしまいます。ズミクロン M50mm F2 2ndが登場した当時の写真愛好家の方々ももこんな気分だったのでしょうか。強い西日が射す時間帯、3枚目の写真は若干のフレアがあるものの逆光のシーンでも全体的にしっかりと写してくれました。
何気なく撮った一枚。開放で撮影しましたが、ピント面はしっかりとシャープに写ります。ズミルックス等と比べてしまうと開放F値 2は控えめに見えてしまうかもしれませんが、ボケ量に頼らずとも独特の立体感を与えてくれます。
この日は中目黒に買い物に。桜の時期は平日でも賑わう目黒川の通りですが、この時期は人通りも少なく落ち着いておりました。桜の時期も素敵ですが、新緑の時期の目黒川も著者のお気に入りです。
中目黒から歩くこと約15分、気になっていたエビチャーハンを食べに祐天寺へ。保育園帰りの子供たちが楽しそうに遊んでいました。M型ライカを購入してから1ケ月が経ちましたが、独特のピント合わせにも慣れてきました。
さて、今回現行品のレンズを試したことにはひとつ訳がありました。それがこちら。
最新機種のM11や人気で納期未定となっているアポズミクロン M35mm F2 ASPH.、そして今回借りたズミクロンM50mm F2 4thも価格改定の対象となっているのです。2022年5月9日までにご注文いただいた分につきましては、在庫がない商品の場合でも価格改定前のお値段でお求めいただけますので、迷われている方は是非お早めにご検討ください。価格が上がっていくのは希少性のあるオールドレンズばかりかと思っておりましたが、こういった価格改定も定期的に起こるもの。著者は「欲しい時が買い時」と考えて日々の買い物を楽しんでおりますが、こういった価格改定のタイミングに背中を押されて買ってしまうのも悪くないかな…。なんて思ったりもしました。
レンズ購入まであと323日。それでは、次回の投稿をお楽しみに。
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6bitコードが無い個体は、相場が比較的安くなっておりおすすめです。