【Leica】How to Digital Leica マクロアダプターM Typ240編 その②
「ライカで接写がしたい!」
という事でマクロアダプターM Typ240を使い接写を行ってみる企画です。
前回の【Leica】How to Digital Leica マクロアダプターM Typ240編では現行で販売されている50mmレンズでのテストを行いました。
今回は75mmのレンズと番外編で135mmを先に紹介していきたいと思います。
前回同様の前置きとなりますが、本来の設計からは逸脱した近接撮影となるため通常であれば1~2段絞っての利用をライカも推奨しています。しかし今回も開放の描写でお届けいたします。
それではどうぞ。
まずはズマリット M75mm F2.4から。現行75mmの中では唯一球面レンズだけで構成されていますが、無理のない設計でなだらかなボケ味と安定した描写が特徴。比較的安価に購入出来るレンズです。
近接撮影となっていますが、中心解像はなかなかのもの。ズマリットM50mm F2.4の時も堅実な描写をしていましたが、やはり開放が暗めのレンズは安定している印象です。
今回からメジャーを一緒に並べてみましたが、最短が少し分かり易くなりましたでしょうか。
続いてアポズミクロン M75mm F2.0 ASPH.
アポクロマート仕様で色収差を抑え込んだのが特徴のレンズ。開放F値もズマリットより明るくなっています。
ズマリットと比べて周辺部まで比較的安定している印象です。
最短はズマリットの方が僅かに寄れているといったところでしょうか。
最後の75mmのノクティルックス M75mm F1.25 ASPH.です。
驚異的な明るさを誇るノクティルックスですが、重量も1kgを僅かに超えるほどの重さ故レンズ側に三脚座が付いております。
今回はマクロアダプターを間に差し込む事も考え、ウェイトバランスを取るためにレンズ側の三脚座を使っています。
さすがに極薄のピントとなっています。ノクティルックス M50mm F0.95 ASPHで近接撮影をした時のイメージが残っていたのですが、想像していた以上に描写が落ち着いています。
元々レンズ側の最短撮影距離は85cmと、前の2本に比べれば少々長めになっていますが近接を行うと数cmの差に収まるようです。
ライカMレンズとしては最大の焦点距離を持つアポテリート135mm F3.4。
こちらもアポクロマート仕様のレンズとなり、色滲みなどの原因になる軸上色収差を補正しているレンズとなります。
F値が控えめになっている分スリムな鏡筒となり取り回しが良いのも特徴。
撮影倍率は少し低めになってしまいますが、さすがアポクロマート仕様のレンズです。レンズ本来の最短撮影距離を割り込んでも描写が安定しています。
レンズの最短撮影距離は1.5mと長く、本来であれば近寄ることはできませんがマクロアダプターを使えばこの通り。大体半分くらいの最短撮影距離でしょうか。
今回紹介したレンズは概ねどのレンズも本来の最短撮影距離から半分くらいまで寄れるようになる、という事が分かりました。
いかがでしたでしょうか。次回は90mmで実験してみたいと思います。
お楽しみに!