【Leica】How to Digital Leica マクロアダプターM Typ240編 その⑤
「ライカで接写がしたい!」
という事でマクロアダプターM Typ240を使い接写を行ってみる企画です。
前回の【Leica】How to Digital Leica マクロアダプターM Typ240編その④では現行で販売されている35mmレンズでのテストを行いました。
今回は28mmのレンズ4本をご紹介!
前回同様の前置きとなりますが、本来の設計からは逸脱した近接撮影となるため通常であれば1~2段絞っての利用をライカも推奨しています。しかし今回も開放の描写でお届けいたします。
それではどうぞ。
まずはエルマリート M28mm F2.8 ASPH.から。高いコントラストかつキレのある描写でドキュメンタリータッチなスナップを得意とするエルマリート28mmの最新型。目一杯近づくとレンズの先端は被写体に触れてしまいそうな距離になりますが、結像はしっかりとしています。周辺像の流れは近接撮影によるものでしょう。
続いてズミクロン M28mm F2.0 ASPH.です。F2クラスとは思えない程コンパクトな鏡筒ですが、こちらもドキュメンタリー向きなカッチリとした描写。しかし一段明るい分独特の立体感を生み出します。近接撮影という事で、極薄のピントです。デフォーカスしたところから前後にふわっとしたボケが広がっています。
こちらはズミルックス M28mm F1.4 ASPH.です。準広角の中でも極めつけの明るさを誇り、ヌケの良い1本。一応ライブビューでピントは合わせたのですが、ここまで溶けているとさすがに絞らない事にはなかなか難しそうです。目と鼻の先という表現がまさにピッタリなほど被写体に近づいています。
最後はズマロン M28mm F5.6をご紹介。以前紹介したタンバール M90mm F2.2と同様に復刻レンズとなっており、クラシカルな見た目と情緒のある描写が特徴。
元々F5.6と控えめなF値なのもあり近接撮影を行ってもかなり落ち着いた描写です。クラシックレンズの復刻という事で、無理をさせた時にかなり破綻が生じるのかな?と思っていたのですが意外な結果でした。
いかがでしたでしょうか。
次回は更に広角なレンズで実験してみたいと思いますが、そろそろ本当にレンズの前玉が被写体にぶつかりそうな段階に突入している為無理のない範囲でより慎重に検証を行っていきたいと思います。お楽しみに!