【Leica】How to Digital Leica マクロアダプターM Typ240編 その⑥
「ライカで接写がしたい!」
という事でマクロアダプターM Typ240を使い接写を行ってみる企画です。
前回の【Leica】How to Digital Leica マクロアダプターM Typ240編その⑤では現行で販売されている28mmレンズでのテストを行いました。
今回は24mm以下のレンズ5本をご紹介!
前回同様の前置きとなりますが、本来の設計からは逸脱した近接撮影となるため通常であれば1~2段絞っての利用をライカも推奨しています。しかし今回も開放の描写でお届けいたします。
それではどうぞ。
さあ、いよいよ広角編も大詰めとなりました。初手はこちらのエルマー M24mm F3.8 ASPH。明るさを抑える事で驚く程コンパクトな広角単焦点となっていますが、歪みも少なめでスナップにもってこいの1本です。
レンズフードを付けていると被写体にぶつかってしまうため外しての撮影となりました。この後に登場するレンズも同様にレンズフードを外してテストを行っています(レンズ前玉から被写体までの距離が大変近い為、撮影時は前玉を傷つけぬようご注意ください。)
お次はズミルックス M 24mm F1.4 ASPH。
広角大三元とでも呼ぶべきでしょうか。F1.4で21mm、24mm、28mmと刻むシリーズの真ん中の焦点距離です。さすがに強烈に像が乱れており、ピントを合わせていますがかなりドリーミーな描写になっています。
続いてスーパーエルマー M21mm F3.4 ASPHです。こちらのレンズも他のレンズ同様明るさに無理がないからか比較的しっかりと結像しているように見受けられます。
レンズ先端からの距離はおおよそ3~4cm程。なかなかこんなシチュエーションでの撮影は発生しないと思われますが、何か可能性を感じる撮影距離です。
そしてズミルックスM21mm F1.4 ASPHが更に続きます。レンズ先端からの距離はついに1cmを切ってしまいました。ピントは合っていますがこちらもズミルックスM24mm F1.4 ASPHと並びかなりドリーミーな写りになっています。(レンズとの隙間が狭すぎたため被写体への光量が足りておらず、近距離からビデオライトで照らしています)
最後はスーパーエルマー M18mm F3.8 ASPH。現行ライカMレンズの中では最も広角な単焦点レンズとなり、風景からスナップまで広範囲を写し取るレンズとしてはこの上ない性能を誇ります。
アダプターとレンズのヘリコイドを最短にし、なだらかな弧を描く前玉に被写体がぶつからないかドキドキしながら1ミリ、また1ミリと被写体側を近づけていきましたがレンズ先端ではなく前玉の先端からすると5~6mmのところでしょうか?なんとピントが合いました!F値が控えめな分かこちらも比較的しっかりと結像しています。
まだトリエルマーを残してはいますが、50mmに始まったマクロアダプター企画も無事最広角の18mmまで終える事が出来ました。
M型ライカとは無縁に近い接写の世界でしたが、その扉を開いてくれるマクロアダプターM Typ240でマクロ撮影を楽しんでみてはいかがでしょうか。