【Leica】How to Digital Leica モノクロ設定編
Leica M10-Rが発売され、M型デジタルライカもカラー/モノクロ問わず超高画素機が登場したことになり、新しい時代に突入したように感じます。
そんな中、往年のM型デジタルライカの設定について振り返ってみたいと思います。
今回は「モノクロ設定編」です。
店頭でお客様とお話をしていても、意外とお問い合わせが多いのがモノクロ設定の仕方について。
モノクロ撮影専用機であるLeica M Monochromeシリーズがありますが、
カラーセンサーを搭載したデジタルライカでも実に味のあるモノクロイメージを得られるようになっています。
今回はLeica M8から始まり、M10に至るまでの設定方法について書き記したいと思います。
~Leica M8/M8.2~
APS-Hサイズの約1030万画素コダック製CCDを搭載した初代M型デジタルライカであるM8。
操作系はシンプルで、まず「MENU」を押すとメニュー画面が現れます。
写真にある背面パネルを見ると、決定キーがぱっと見無いように見えますが左下に見える「SET」キーが決定の役割を果たします。
※M10以前のカメラは全てSETボタンで選択していきます。
そしてそこから「色の彩度」を選択すると、その中に「白黒」の項目があります。こちらを選択(SETボタンを押下)し設定は完了です。
~Leica M9/M9-P/M-E~
こちらもコダック製CCDですが、M型デジタルライカでは初のフルサイズセンサー(1800万画素)を搭載したLeica M9。
現代のCMOS搭載機にはない独特の色合いが楽しめるCCD機として、発売から10年以上経った今でも高い人気を誇っています。
こちらも「MENU」ボタンを押すとメニュー画面が現れます。
インターフェース/操作方法は先ほどのM8とほぼ同様です。
そして彩度の項目にカーソルを合わせ、選択しますが何やら見慣れない設定が…。
M8のモノクロ設定は「白黒」のみでしたが、M9のシリーズ(M9/M9-P/M-E)には「ビンテージ白黒」という設定が追加になっています。
こちらもモノクロ設定なのには変わりありませんが、セピア調な色彩表現になります。
~Leica M(Typ240)/M-P(Typ240)~
ここからはCMOSセンサーの時代に移り変わります。2400万画素フルサイズイメージセンサーを搭載したM(Typ240)
CMOSになった事でライブビュー/動画撮影が行えるようになったり、高感度耐性の向上などより使いやすい機種に進化しています。
「MENU」から設定していくのは変わらずですが、「彩度」ではなく「フィルムモード」を選択。
フィルムモードがあるのもTyp240の特徴のひとつです。
ここから「白黒」を選択し、設定完了です。
~Leica M(Typ262)~
M(Typ240)をベースに派生したモデル。ライブビュー/動画撮影機能を廃し、トップカバーを真鍮からアルミに変更したことで軽量化したデジタルライカ。
Typ240と操作方法が同じかと思いきや…Typ262には「フィルムモード」の設定がありません。
「MENU」を押しその後「JPG設定」へ進みます。
ここから「彩度」を選択(SETボタンを押下)。
そして「白黒」に設定し完了です。
今までの機種は2段階に設定を進む事で終えられましたが、Typ262では3段階になりました。
~Leica M10/M10-P~
2020年現在最新のM型デジタルライカシリーズに当たります。
CMOSセンサーを一新する事で大幅な性能向上を果たし、ライカのトラディショナルな部分はそのままに、
昨今のデジタルカメラに見られるような機能も盛り込まれています。派性モデルも複数種類登場しておりこれからの展開も楽しみな機種。
操作系はシンプルになり、より直感的な操作が行えるようになっています。
これまでSETボタンを押す事で、選択をしていましたが、M10系のボディでは十字キーの中央にある丸いボタンを押す事で選択をすることができます。
こちらもモノクロ設定をしていきましょう。「MENU」を開き「JPEG設定」を選択していきます。
中に「モノクローム」のon/off設定があるのでこちらを操作して完了です。