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【Leica】Leicaのある日常 #21

【Leica】Leicaのある日常 #21

桜とともに過ぎ去った出会いと別れの季節。当店にも新人スタッフが加わり早2か月。吸い込む空気や肌をなでる風に梅雨のなかに足音を感じながら、カメラを肩にかけ近所を散策する機会も増えています。今回ご紹介するのは「Leica M10-R」と「Leica Summicron M50mm F2.0 4th」、どちらも発売から日が経ちましたが人気は今なお健在な組み合わせです。多分に漏れずJPEG撮って出しでお送りいたしますので、ハイライトやシャドウの描き方にも注目してご覧ください。

 

 

 

咲き始めてから散りゆくまで、通勤時に通る桜並木を毎日のように眺めては感慨に耽っておりました。漂う空気の絶妙な機微を感じ取るかのように変化する姿は、日本人のメンタリティにも影響を与えているようにも感じます。今回は一つまたひとつと彩が増えゆく街の風景を、あえて全編モノクロームでお届けいたします。表現力を養うための足枷を自身に課したつもりでしたが結果は如何に。

 

 

 

春の香りに誘われるようにサイクリング。ともすると見逃しがちな足元の世界はモノクロ撮影でも楽しむことができます。この日は曇り空だったこともあり隙間から差す日差しを待ちながら撮影を行いました。散歩中のご婦人と談笑しつつ、ライカで撮影していると話しかけられる回数が多いことに気付きます。M型ライカならではの見た目やサイズ感が威圧間を緩和していることは想像に難くありません。

 

 

 

彩がなくとも春だとわかる。太陽の高度や傾き具合で変わる光の差し方に敏感になったのは写真を撮り始めてからかもしれません。はっとするような光の差し方や一瞬の構図に、気付くときほどカメラを持っていない。裏返すとそれは、大切な瞬間は目を凝らさずとも身の回りにあふれているということなのではないでしょうか。

 

 

 

いい雰囲気だなと見上げて、いい雰囲気がそのまま写る。目で見た通りに写すことほど難しいことはなく、いとも簡単に再現するライカの力にはいつも驚かされます。

 

 

 

 

背景とのスムーズな乖離、溶けるようなズミルックスとは異なる力強いボケ感。モノクロスナップにうってつけの1本であると感じます。

 

・・・

 

 

 

あえて付けたはずの足枷は、次の1枚へと足取りを軽くしてくれる心強い味方となりました。普段より光の強弱や空気感の微妙な違いに意識が向くモノクロ撮影は、気分転換や新しい視点の発見にもお勧めです。レンズの性能についていえば、ズミクロン特有の存在感のあるボケ味と程よい滲みのバランスが良い塩梅な優等生。といったところでしょうか。コントラストよりは諧調の豊かさに重きを置いており、周辺の甘さはオールドレンズ好きにも刺さる頃合いとなっています。新緑の季節を迎え、そして少しづつ夏へ。また次回お会いしましょう。

 






[ Category:Leica | 掲載日時:25年06月02日 18時00分 ]

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