【Leica】Leicaのある日常 #4
現行ライカ最長の280mmという焦点距離を誇る「アポ・バリオ・エルマリートSL90-280mm F2.8-4」
インナーズーム、90度ごとに止まる三脚座、最大で4のF値と、動体撮影を好む筆者にとっては願ったり叶ったりのレンズです。
今回はSL2との組み合わせで動物園へ、動物園で暮らす彼らの日常にお邪魔してきました。
この日はなかなかシャッターチャンスをみつけることができず、
リフレッシュを兼ねて比率を3:2から16:9に変更して撮影していました。
比率の変更は構図の見直しにもつながるため、撮り悩んだ際によく使う手段の一つです
カンガルーのもこもこ感の他に、サイのザラツキのある皮膚やクビワペッカリーのチクチクしそうな毛並みなど、
それぞれの質感を上手く表現してくれています。
前ボケは自然で、特に緑色の出方がとても気に入りました。
コツメカワウソがこちらに視線を投げかけてくれました。
本レンズのAF性能ですが、追従の速度はニコンやキャノンに比べると少しゆったりとしています。
設定をトラッキングAFとAF-Cの組み合わせにすることで改善されましたが、このときはフレームAFとAF-Sで撮影していたこともあり可愛い表情を中央で捉えることができました。
うたた寝をしているケープペンギン
先ほどのコツメカワウソもそうですが白の諧調の豊かさには驚かされました。
白飛びしそうな場面でも粘り強く表現しており、わずかな描き分けが写真を引き締めてくれるのです。
力強い視線と翼が特徴的なオオワシ
野生の個体に会う日を夢見て、毎回撮影してしまう被写体です。
ピント面の解像度に注目しがちですが、柵や枝が交わる複雑な背景を見事にボカすことができています。
4700万画素を誇るSL2は、APS-Cモードに切り替えても2000万画素での撮影が可能
ニホンザルの毛並みを違和感なく描き、背景のボケも自然で美しい。
SL2との組み合わせはさらなる可能性を感じさせるものでした。
ライカを手に動物園へ
筆者の念願が叶った贅沢な1日、勿論写真はすべてJPEG撮って出し
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
バックナンバーはこちら。