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【Leica】Leica R7 で撮る日常

本日ご紹介するMapTimesで使用した機材はこちら。

Leica (ライカ) R7 (シルバー)
Leica (ライカ) ズミクロン R50mm F2

早速ですが、ライカR7(以下R7)はミノルタXDをベースとしたカメラで1994年に発売されました。
その2年後に発売されたライカR8からはライカ独自開発になった為、ミノルタベースとして開発されれたRシリーズ最後の機種となります。

筆者はR9も所有しており、以前に何度かご紹介させていただきました。

【Leica Boutique MapCamera Shinjuku 8th】私のM10-D愛/R9愛

【Leica】手放せないカメラはありますか。

並べてみるとひと目見てわかるほど筐体の大きさが違います。
このコンパクトなボディが可愛らしく、より気軽に持ち出したくなります。

R7はシャッタースピードが最速1/2000となっています。

Leica Boutique MapCamera Shinjuku 8th】私のM10-D/R9

R9は1/8000となっていましたので、絞り優先AEなど使用した日中撮影時には、油断していると意図せず露出オーバーしてしまいそうだ、
そんな気持ちを抱きつつ久しぶりのマニュアル露出で1ロール撮りました。

全ショットお見せしたいのですが、24枚ともなると随分なボリュームになってしまうので
抜粋させていただきます。お楽しみいただけますと幸いです。

今回使用したフィルムは(富士フイルム)FUJICOLOR 100 24枚撮です。

久しぶりのフイルム装填。どことなく緊張感があります。
しっかり溝にはめ込み、歯車と噛み合っていることを確認します。

R7 はフイルムのDXコード認識に対応しています。

 


LeicaR7_Fujifilm100-24_summiluxR50

 
フイルムをセットしたらまずその場で撮りたくなってしまいます。
何のフィルムを使ったか記録の意味合いも込めて。
光量が足りなかったのでこのショットだけズミルックス50mm絞り開放で。


LeicaR7_Fujicolor100-24_summicronR50_rom

 
雲空の続く天気でしたが、束の間太陽光が差し込んできたので思わずシャッターを切りました。


LeicaR7_Fujicolor100-24_summicronR50_rom

 
小さく、かつ揺れる被写体。息を飲むような緊張感のもと縦構図で。
筐体はフラットな部分が多く、ガシッとホールドするには多少心許ない印象があります。


LeicaR7_Fujicolor100-24_summicronR50_rom

 
決して軽いとは言えませんが、R9よりは随分軽いです。
Rレンズは全般的にずっしり重厚感があるので、比較的小さめなレンズを使っていてもフロントヘビーな感覚は拭切れませんでした。
その分しっかり脇を閉めて重心を捉えてカメラを構える、そんな基本に立ち帰れるカメラでもあります。


LeicaR7_Fujicolor100-24_summicronR50_rom

 
気合いのフォーカシング。風に揺られ尚且つ複雑な被写体ほど難易度が上がります。
完璧ではない写真というのもフイルム写真だと許せてしまうこの感覚、不思議です。
撮影時には結構粘って渾身のシャッターを切ったのですが、外してしまいました。
しかし、粘ったからこそこのエピソードが思い出としても記録させるのです。


LeicaR7_Fujicolor100-24_summicronR50_rom

 
はっきりくっきりした光も明快で気持ち良いですが、陰影のある優しい光も心地良いものです。


LeicaR7_Fujicolor100-24_summicronR50_rom

 
ファインダー内の露出計を頼りにしておりますが、R9と比べてずいぶん慎重に、じっくりシャッターをきるようになりました。
一枚一枚と向き合っている感覚が、普段より一層研ぎ澄まされているように感じます。


LeicaR7_Fujicolor100-24_summicronR50_rom

 
フイルムの写真というと粒状感もあいまってか、どこかノスタルジックな雰囲気を連想しますが、条件が整えばこんなにもしっとりとした質感や花弁の繊細な質感をも記録してくれます。


LeicaR7_Fujicolor100-24_summicronR50_rom

 


LeicaR7_Fujicolor100-24_summicronR50_rom

 
もちろん絞ればきっちり、キリキリ。
頼れるレンズです。


LeicaR7_Fujicolor100-24_summicronR50_rom

 
ガードレールで背比べでしょうか。
シャッタースピードダイヤルはファインダーを覗きながらでも人差し指で操作がしやすいですし、硬すぎず、緩すぎずで好感触です。


LeicaR7_Fujicolor100-24_summicronR50_rom

 
ガラスの質感、日陰、鉄を感じさせる色合い、ボケ味で感じる立体感。
グッと心を掴まれました。これも「ライカパワー」でしょうか。
こういう風に写っているだろうな、というのを狙ってシャッターを切りますが実際に見るまでは結果がわかりません。
こういった写真に出会えるから現像を終えた写真を見るときはいつもワクワクします。


LeicaR7_Fujicolor100-24_summicronR50_rom

 
ピント面はしっかりシャープ、透け感の描写も心地良いです。
秋の始まりを感じながらシャッターを切ります。

シャッターボタンには別売のレリーズボタンを装着しています。
シャッターは結構奥まで押し込まないと切れないので、レリーズボタンがあったほうがより集中してシャッターを切ることができます。


LeicaR7_Fujicolor100-24_summicronR50_rom

 
本当に触れそうなくらいの立体感と緻密な描写に思わず息が漏れました。

ファインダーを覗いて個人的に驚いた点は、レンズの絞り数値が小窓に見える点です。
少し見え難くいのですが、ファインダー内を写した写真です。中央下のところ、白い数値です。
これまで使用してきたカメラはどれも電子的に数値が点灯したり、画面(EVF)に映ったりするもので、何の疑いもなくそれが当たり前だと思っていました。
細かな部分ですが、そんな新鮮体験がファインダーを覗くたびにワクワクする気持ちを掻き立ててくれます。


ロゴ裏に見える小窓で絞り値をファインダー内に表示しています。

電子的表示といえば、フイルムのカウンターですが、R7は右肩部分に小窓があり物理的に表示させるようになっています。
それも随分と大雑把に。なんとなくわかるのであまり気にはなりません。
むしろどこか可愛ささえ感じています。

Leica (ライカ) R7 は中古価格がそれほど高くないカメラですが、中古市場でなかなか見かけないカメラです。
出会えた際はぜひチェックして頂きたいカメラの1つです。
Rマウントレンズは多少重たい部分が気になりますが、描写は信頼できます。
癖になる程スムースなヘリコイドの挙動は一度体験してしまうと手放せなくなってしまう事でしょう。

それでは今回も最後までお付き合いありがとうございました。
本日も素敵なカメラライフをお送りください。

[ Category:Leica | 掲載日時:21年10月30日 11時00分 ]

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