【Leica】M‐Eが良い。
中身はM9と同じです。
違いはUSBケーブルの差し込み端子がない事と、
フレームセレクトレバーがないこと。
そして、独特なグレーのペイント。
このペイントが非常に良く、
光の加減で、青みがかったり、緑がかったり深みのある色です。
そして、使い込んでいくと、よく擦れる場所や、ぶつけた部分が剥げ真鍮の金色が覗いてきます。
長く使っていきたいカメラです。
早速持ち出して撮影へ
慣れない運転に苦心し、久々に訪れた相模湖。
寒い。そして既に日は傾き始め、心が折れそうです。
今回合わせたレンズは
Leica ズミルックスM50mm F1.4 後期型 シルバー
開放付近のハイライトのにじみは美しく、
初期型に通ずる繊細な描写です。
モノクロームに変換しての1枚。
かなりアンダーだったものを持ち上げましたが、
予想以上にトーンが残っていました。
今は懐かしき、わたがし機
この濃い発色はCCDならではでしょうか。
相模湖からの足で夜の街へ。
普段は通らない裏道を歩くと、様々な飲食店等が軒を連ねていました。
薄暗さと、店の照明が面白いコントラストを生みます。
もう10年ほど前のCCDセンサー
夜の撮影は酷だろうと思いましたが、素敵な発色です。
そして、夜の街をフラフラしていると、
私の頭をひとつの閃き、または疑問が頭をよぎる。
「M-Eで星を撮ったらどうなるのか…?」
というわけで
12月、都内某所。
純粋なワクワク感に胸を高鳴らせながら、シャッターを切ります。
急な撮影だった為、三脚の用意がなく、
車のルーフに置いて撮影しました。
リサイズのついでに、少し明るくしてみました。
よく見ると星がレモン型に。これが口径食!!
それにしても10年近く前のCCDセンサーに
60年近く前のレンズで星を撮影していると思うと感慨深いです。
今私が見ているこの星の輝きも
何百年前の光か、と柄にもなくロマンチックなことを考えてみたり…。
そして1月。
初詣の為に山を登ります。
CCDセンサーが描く青空は本当に綺麗です。
空と溶けていく都市のグラデーションもたまりません。
周辺部のボケはオールドレンズらしさがあります。
結局この日は混雑していた為、リフトやケーブルカーを使わずに足を使いました。
さらに後日。
モノクロ写真を見るとその人の好みがはっきり分かる気がします。
私はコントラスト強めで、黒の締りが良い方が好みです。
イルミネーションと和傘。
先程の星よりもレモンが沢山です。
暗いシーンではISOを上げてモノクロにするのも一つの手段です。
ノイズがカラーほど気になりません。
どことなくフィルムっぽくも見えてきます。
今ライカを始めたい皆様に自信を持っておすすめする
Leica M-E(Typ220)
M9の発売より10年が経とうとする今、
いまだ多くのユーザーを魅了する描写力。
CCDセンサーが描き出す、CMOSセンサーのM(Typ240)やM10とも違う
味のある描写が楽しめます!
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