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【Leica】Mを愉しむ ~M11でレンズを愉しむ~#2 Noctilux M50mm F0.95 ASPH.

【Leica】Mを愉しむ ~M11でレンズを愉しむ~#2 Noctilux M50mm F0.95 ASPH.


きたる2月20日、MapCamera本館1階のLeica Boutique MapCamera Shinjuku が9周年を迎えます。
これもひとえに皆様の厚いご愛顧があったればこそ、心より御礼申し上げます。

9周年を迎えるにあたって、今回ライカブティックでは「愉しむ」をコンセプトに様々なイベントをご用意いたしました。
毎年ご好評いただいているスタッフによる連載ブログですが、今回は『Mを愉しむ』というテーマのもと、「M11に使いたいレンズ」と「M10の魅力再発見」という2本立てで進行させていただきます。

「M11に使いたいレンズ」では、2021年1月21日に発売を開始したばかりのLeica M11を全面的にフィーチャー。
最新鋭機 M11に組み合わせたいレンズを各自でチョイス。その描写を皆様にお届けします。
時代を彩る銘レンズたちが、6000万画素という超高画素・高精細なカメラを通してどんな表現を見せてくれるのか、是非お愉しみください。

今こそ深遠なるライカの世界に…

・・・

「Leica ノクティルックス M50mm F0.95 ASPH.はすごいらしい」
Leicaフロアで働き始めてようやく1年に手が届きそうな私がぼんやりと、しかしずっと心に抱いていた思いです。
あるお客様は「このレンズを手にしたら他のレンズはいらなくなった」と私にお話しされました。
またあるお客様は、「一度でいいから使ってみたかった」とお試しされ、写真を確認した後目を輝かせて「すごい…」と呟かれました。

ノクティルックスは開放F値が1.25以下(2022年2月時点)のレンズの名前で、
その中でも今回のノクティルックス M50mm F0.95 ASPH.はライカレンズで最も明るいF0.95を達成したレンズです。
であれば、他のどのMレンズとも違う世界を見せてくれるはず。
新しく登場し、どんな写りがするのか気になるM11に「すごいらしい」ノクティルックスを組み合わせて愉しむことにしました。

Leicaを持つと、「青」を撮ろうといつも思います。
Leicaの青は特別だと思うからです。この日も青を求めて海へ行きました。

青を求めて写真を撮っているうちに、M11の色味はM10シリーズとは少し違うと思いました。
全体的に青味が強く、目で見ているよりも寒色の傾向が強まるようです。
遠くの建物の白や緑色にも少し青が入っている気がします。
ノクティルックスのピントの鋭さと相まってピントが当たっている船は特に線が細く、繊細な1枚になりました。
また、たゆたう水面の少しずつ違う形も色も的確に表現してくれました。
その精巧な写りに水だけは動画を見ているようです。


出来るだけ開放で撮りたい私にとって、電子シャッターのあるM11は強い味方でした。
電子シャッターが1/16000~60秒あるおかげで開放での撮影が愉しめます。
電子シャッターにすると、シャッター音はせずライブビュー映像が一瞬消え、写真が撮れたことが分かります。
無音なので当然ですが、レンジファインダーで撮影していると気付かないほど静かです。


「ノクティルックスらしさ」が顕著にでた1枚です。
周辺減光があり、全体的にしっとりとした雰囲気のある1枚になりました。
空のグラデーションが見事です。
これまでの写真とはまた違う、どっしりとした写真です。
また、よく見ると鳥たちの表情もわかる細部まで素晴らしい解像力です。


海を離れて街なかへ。
ふと見上げたお店の電光装飾が気になり撮影しました。ガラスの光沢まで再現してくれています。
M11を使っていいな、と思ったことの一つはメカシャッターの音です。
この写真は1/2000で撮影していますが、シャッターを切った際にこれまでのM型ライカとはシャッター音が異なると思いました。
M10-Rよりもさらに小さく、より低音になり、最後だけ高音に跳ねるような音です。
高音に跳ねる、と言っても耳に響くような音ではなく、あくまでも落ち着いた音です。
耳に優しい音色でいつまでも聞いていたいと思いました。


路地を覗くと外国にいるような錯覚を覚えました。
ノクティルックスを実際に使ってみて、ボケの写りがいつもよりもこってりしていると思いました。
Leicaのボケは元々、はっきりした写真からどんどんぼかしていったボケというよりも、ボケのかたちで初めから写しているような印象がありました。
ノクティルックスはその描写に加えて、まるで油絵のような存在感のあるボケが味わえると思います。


ライブビューの画質が向上したことにも驚かされました。
ぼんやりと下を見て考え事をしながら歩いていた時に、数歩先の道しか見えていないことに気がつきました。
この視界を写真で撮れないかと思い、地面近くにカメラを構えて数歩先の道にピントを当てました。
F0.95の被写界深度は思った通りにちょうどぼんやり見ていた狭い範囲と一致しました。
下からの構図にしたかったため、ライブビューで撮影を行いました。
ライブビューで写る画像と実際に撮影できる画像にほとんど差がなく、構図や写りもが確認しやすいです。
これまで以上にローストレスでライブビューでの撮影が可能だと思いました。

・・・

このレンズでしか味わえないこってりとした味わいのボケと色。
それでいてピント面は鋭く、繊細な写りと濃厚な描写を一度に愉しむことが出来るレンズだと思います。
そして、M11はこれまでのM型Leicaの味わいはそのままに、より撮影を快適に行えるよう進化したボディだと感じました。
M11にノクティルックスをつけて撮影をしたところ、2つのことが分かりました。
「Leica ノクティルックス M50mm F0.95 ASPH.はすごい」
そして、私の「M11に使いたいレンズ」はLeica ノクティルックス M50mm F0.95 ASPH.だということです。

次回もお楽しみに。

ライカブティック9周年記念ブログ『Mを愉しむ』はこちらから。




[ Category:Leica | 掲載日時:22年02月03日 12時00分 ]

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