【Leica】M11モノクロームで都市巡り
東京で賑やかな街といえば、渋谷や新宿が真っ先に浮かびます。
無数の高層ビルが立ち並び、昼間は日光がガラスに反射してきらきらと輝き、夜には窓の中から光が漏れ出します。
9月も下旬に差し掛かろうとしていますが、暑さは8月とほとんど変わらず、昼間は猛烈な日差しと暑さに外を歩くのも一苦労。
夕方の16時頃にようやくカメラを持って出かけました。
今日はLeica M11 MonochromとVoigtlander APO-LANTHAR 50mm F2とF3.5の2本を持っていきました。
2012年、ライカは世界で唯一の白黒撮影専用センサーを搭載したカメラ「Leica M Monochrom」を発表しました。
11年後、ライカはその経験を活かし、第四世代の白黒センサーを搭載した「Leica M11 Monochrom」を新たに発売し、Leica M11シリーズの派生モデルとして、高画素、高感度、繊細な粒子を持っています。現代のデジタル写真がカラーが大半を占める中、ライカは白黒写真への情熱を貫いています。
現代のデジタルカメラでは、撮影したカラー画像は簡単に白黒に変換できますが、M11 Monochromをはじめとしたモノクロームシリーズにはどのような価値があるのでしょう。
この疑問を解決するためには、まずモノクロームの仕組みを理解する必要があります。
モノクロームのセンサーには色フィルターがないため、色彩情報を補完する必要がなく、純粋な光の階調を直接捉えることができます。これにより、高いシャープネスを実現し、高コントラストの環境でも繊細なディテールをキャッチすることができます。
また、モノクロームは特別なニーズを考慮して設計されおり、通常モデルよりも高いダイナミックレンジや高いISO感度、そして低ノイズという特徴があります。
先程も触れた通り、より多くのディテールと深い階調を捉えることができます。
もちろん、カラー写真を後処理で白黒に変換し、さまざまなパラメータを調整することも可能ですが、モノクロセンサーで撮影した写真のディテールや明瞭さ、オリジナルの効果を再現することはできません。
この過程で、特に明暗差の大きいシーンではノイズや色の歪みが生じることがあります。
後処理では、目に見える豊かなディテールを再現することが難しいのです。
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カメラの話のあとは、レンズについても話しましょう。
Voigtlander APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical VMとVoigtlander APO-LANTHAR 50mm F3.5(Type I)です。
Voigtlander(フォクトレンダー)がライカMマウント用に作った二つのApoレンズです。
50mm F3.5(Type I)は50mm F2よりも後に発売されましたが、どちらも傑作だと思います。
外観として、今年発売されたAPO-LANTHAR 50mm F3.5(Type I)は、まるで沈胴レンズのようなデザインです。
実際には沈胴はできません。最初は少し残念に思いましたが、実際に手に取ると非常に良いデザインだと感じました。
以前の沈胴レンズは、ライカのデジタルカメラに使用する際にセンサーに傷をつけるのではないかと心配でしたが、このデザインは安全性を考慮しており、ユーザーへの配慮が感じられます。
Voigtlander APO-LANTHAR 50mm F2 Asph.VMは、ややオールドレンズ風なレンズデザインです。
サイズ感も重さも程よく、ライカMシリーズのどのカメラでもバランスが取れます。
両方のレンズは、フォクトレンダーの現代技術が結集されたAA(ApoとAsph)レンズで、M11シリーズの6000万画素にも十分対応しています。
開放からとてもシャープでもちろん絞っても素晴らしい性能を発揮します。
APO-LANTHAR50mm F3.5(Type I)の最短撮影距離は0.45mで、APO-LANTHAR 50mm F2の0.7mよりもかなり近いです。
夜間、F2のという明るさは小さくないメリットがあります。
Leica M11 MonochromはISO125〜200,000の高感度範囲を活かして、夜間でも自由に作品を撮影できます。
正直なところ、どちらを選ぶかは難しいですが、自分が「何を・何処で・何時」撮りたいかを踏まえて選ぶことで、よりその性能を楽しむことが出来ると思います。
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