2022年6月下旬。
ちょうど最近感じるような、春をだいぶ通り過ぎた暑い日、御開帳に惹かれて善光寺参り。
仕事を終えて新宿は20時、東京駅から新幹線に飛び乗って長野駅へと急ぎます。
牛に引かれて善光寺参り、とは思わぬ縁が良い方に向かう事を意味することわざであり、もちろんこの長野善光寺が発祥。
「身に着けていた布が牛の角にひっかかり、それを追いかけて善光寺までやってきた人が厚く信仰した」というお話が由来です。
今回使ったレンズはライカエルマー35mmと、新顔フォクトレンダー15mmの2本。
魅力はなんといっても超広角の画角ですが、開放F4.5とはいかがなものか…
そんな心配も杞憂に終わり、現像を終えた今では自信をもって作品撮りの一助を担ってくれています。ご覧ください。
「Voigtlander SUPER WIDE-HELIAR 15mmF4.5 Aspherical」は同じスペックで第3世代まで販売が続いており、私が購入したものはL39スクリューマウントの第1世代。フィルムで使うことが主になるのでファインダー付きのものを選びました。
第2、第3世代はライブビューを想定してファインダーが付属しません。その代わりに光学性能は大幅に向上し、歪み、周辺減光、描写力に至るまで、最新ボディと使用しても引けを取らないクオリティに仕上がっています。
いつもの35mmも比較用に撮影。
15mmに慣れてしまうと35mmでさえ感じる圧迫感がじわり。
しかしそれと同時に気づかされるのは、風景をまとめて写真に仕上げるにはある程度の狭角が大切だということ。
50mmと比較して35mmは広角寄りの標準と呼ばれることもしばしばありますが、そこには「標準」であると認識させるだけの妙技があるように思いました。
真夏かというような暑い暑い御開帳の参拝待機列、2時間弱は並んだでしょうか。
しかしその価値は十分にある、素敵な旅行となりました。
時は遡りまして昨年6月初旬のある日、「Voigtlander SUPER WIDE-HELIAR 15mmF4.5 Aspherical」を衝動的に手に入れてから海へ向かいました。
海を見に行くために超広角を用意したかったというのが理由です。
そして半月後、6月下旬。
せっかく最近買ったんだし、と、善光寺参りに持ち出した15mmの撮れ高はご覧の通り上々も上々。
これをきっかけに1年間で3本のフォクトレンダーレンズを買う事になった者がいたとか、いないとか。
ややこじつけが過ぎるでしょうか、これぞ「牛に引かれて善光寺参り」というわけです。
今狙っているのは50mmと21mm、75mmにも目移り。
奇しくも、フォクトレンダーを受け継いだCOSINAの総本山(本社)は善光寺からそう遠くなく、きっとこれはお導きなのです。
おあとがよろしいようで。
それではまた。
デジタルにはぜひ最新型を。