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【Leica】M6の魅力に迫る

【Leica】M6の魅力に迫る

8/29にLeica Boutique MapCamera Shinjukuはリニューアルオープンから1年を迎えます。
それを記念し、ドイツ本国にてオーバーホールしたM6を販売いたします。

オーバーホールについては以前ドイツの作業風景を取材したブログを載せていますので、こちらをご覧ください。

今回はオーバーホールではなく、タイトル通りM6の魅力に迫っていきたいと思います。

【何故M6が人気なのか】
M3から始まるM型ライカは名機揃いで、それぞれに良さがあり、ファンがいます。
その中でも特に人気なのが、M3、M4、M6です。
M3は初代ということもあり、贅を凝らした造りの良さと歴史的重要性から人気があります。
M4はM3を更に使いやすくブラッシュアップしたモデルで、M型の完成形と言われることもあるほどです。
そして今回特集するM6はM4を更に使いやすくしたモデルで、露出計を内蔵し、28mm,35mm,50mm,75mm,90mm,135mmとよく使われる画角のフレームがファインダー内に表示されるといった特徴を持っており、M型を代表する機種です。

【人気の理由その1:露出計】
M6の露出計はレンズを通してきた光を、シャッター幕の白い丸に反射させて受光部へと光を導き測光しています。
赤い丸で囲ってあるところに受光部があります。

よく見ると透明な球体が入っています。この球体が曇ってしまうと、露出が狂う原因のひとつとなります。

また、ファインダー内の露出表示はこのようになっています。
左右に三角形が表示され、適正露出では両方の三角が表示されます。
左の時はアンダー、右の時はオーバーとなります。
(左が出たら絞りを右に回す。右が出たら左に回す。と覚える方もいらっしゃいます。)

同じく露出計内蔵のM5もありますが、こちらは筐体が大きくなったこと、露出計の部品が古く精度が出ていないもの、動作しないものが多いこと、ボディが大きいからと、M6を選ばれる方が多いようです。

【人気の理由その2:使いやすさ】
M4以降フィルム装填が簡略化されており、M3やM2などと異なり、スプール式ではなく、
イラストのように三又になっているところにフィルムの先端を差し込むだけでOKです。
イラスト右にある部品はワインダーを装着するための受け部になっており、ワインダー装着により自動巻き上げ連続シャッターを切ることが可能になります。

また、M4と同様にフィルムの巻き取りもノブ式ではなくクランク式でスピーディに巻き取ることができます。
M3のようなノブもカッコいいのですが、意外に時間と労力を消費します。クランク式なら楽々です。

巻き上げレバーの形状も角度が変更され、巻き上げ時の稼働が少なくすむため、親指への負担が少なくなっています。
少しの違いで指を動かす量がかなり軽減されます。

M6からストラップ装着部付近にプラスチック製のガードが付きました。
これがあることで、ストラップ環によるボディのスレを防止してくれます。
細かなところですが、非常に嬉しい仕様です。

 

露出計を搭載することで、少しだけ電子部品も入りました。
マウントの左下にある電池蓋を外すとこのようにLR44を2つ入れることで露出計を作動させています。
黒い部分は軟らかいプラスチックですが、折らないように注意が必要です。

裏蓋を開けると、フィルム室にも変化があります。
フィルムを検知する接点が装備されました。

裏蓋のISO感度ダイアルに連動しており、これまでメモ程度だったダイアルが初めて役割を持ちました。

フィルムカウンターは自動復元式で、底蓋を開けると自動でリセットされます。この突起が底蓋の開閉を感知してカウンターをリセットします。
(M4も同様の仕様です。)

このようにM6はM4から更に使いやすく、ユーザビリティを考えて作られていることがわかります。
既に完成しているものを新しくするというのは本当に大変なことだと思います。
M4の後継として大幅な刷新をしたM5が不評だったと聞くので、伝統を守りながらも新しいものを取り入れた設計者達には頭が下がります。

【人気の理由その3:ファインダー】
M6のファインダーは今では当たり前となった0.72倍のファインダーです。
28/90mm、50/75mm、35/135mmの組み合わせで6種類のフレームが表示されます。
これは現在まで代々続くM型のスタンダードとなっています。
※一部の低倍率、高倍率機種を除く。※M10シリーズは0.73倍ですが、ブライトフレームは同じ
様々なレンズを(外付けファインダーではなく)カメラのファインダーで使いたいというユーザーの需要に応えています。

【人気の理由その4:伝統的なスタイリングと新たなアイコン】
M4の形はそのままに、今ではライカのシンボルである赤いライカバッジが付きました。
赤い丸の存在感は、伝統の中に華やかで新しいエッセンスをアクセントとして加えています。
こちらは写真はLeitz仕様

こちらがお馴染みのLeica仕様

ライカバッジが付いたそのアイコニックなスタイリングは、より一層ユーザーの所有欲を満たす憧れの象徴でもあり、ライカのアイデンティティとも言えます。
また、M6以降このライカバッジはデジタルになった今でも受け継がれています。

【M6のバリエーション】
1984年~1998年まで長く作られていたモデルなだけに様々なバリエーションが存在します。
・チタンカラーモデル(チタンカラーのボディにオーストリッチ風の貼革という豪華な仕様)
・パンダモデル(シルバーボディにブラックのダイアル)
・Leitzモデル(1987~89年頃に、ライツ社からライカ社へ社名変更があった為、それを境に表記が変わっています)
・0.85HM(1997年、M6末期に少数生産されたファインダー倍率0.85倍モデル。28mmのフレームはありませんが、標準~望遠レンズが使いやすくなっています。)
その他にも150周年モデルやLHSAモデルなどの限定モデルも存在しています。
14年のロングセラーはM3以来の快挙であり、その人気ぶりが伺えます。

【他機種と比較したM6の優位性】
vs M3:露出計内蔵、スプールなし、巻き戻しクランク、巻き上げレバーの角度、フレームの豊富さ
vs M2:露出計内蔵、スプールなし、巻き戻しクランク、巻き上げレバーの角度、フレームの豊富さ
vs M4:露出計内蔵、フレームの豊富さ
vs M5:露出計の信頼性、ボディサイズ、フレームの豊富さ
vs M6 TTL:ボディサイズ
vs M7:ボディサイズ、機械式シャッター(M7は1/125以外は電子シャッター)
vs MP:巻き戻しクランク、巻き上げレバーの角度
vs M-A:露出計内蔵、巻き戻しクランク、巻き上げレバーの角度
実際は人によってそれぞれの短所が長所にもなりえ、逆もまた然りです。
M6の長所を基準に比較するとこういった結果になりました。
レンジファインダー式で最高シャッタースピード1/1000秒という基準は全て同じでありながらこれだけ多くのバリエーションがあり、それぞれに魅力を持ったM型は非常に面白いカメラだと思います。

カメラはオーバーホールすることによって、新品のときと同じような動きを取り戻すことができます。
今回のM6も、名機をより長くパートナーとして使いたいという方には絶好のチャンス。
オーバーホールされたM6はこちらからご覧ください。
数に限りがございますので、ご検討中の方はこの機会を逃すことないよう、ぜひお早めにご注文ください。

また、ライカ特集はこちらからご覧ください。

 

[ Category:etc. | 掲載日時:21年08月27日 19時15分 ]

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