【Leica】Silky Monochrome
M Monochrome(Typ246) + MS-Optics SONNETAR M73mm F1.5 MC
絹のような、と言い表すのが適切でしょうか。
滑らかで情緒たっぷりな描写が魅力のレンズ。
今回お届けするのは宮崎光学のSONNETAR M73mm F1.5です。
M Monochrome(Typ246) + MS-Optics SONNETAR M73mm F1.5 MC
持ち出す前に簡単に試写した際に
これはモノクロの方が映えそうだという事でM Monochrome(Typ246)をチョイスしました。
光と影が織りなす何気ない一枚を撮影して、やはり正解であったなと独り言ち。
M Monochrome(Typ246) + MS-Optics SONNETAR M73mm F1.5 MC
佳いレンズで写真を撮っているとさながら美味しい日本酒を飲んでいる様だなあと感じる事があります。
シャドウが締まりすぎず穏やかなコントラスト、細やかに線を描き込みつつハイライトは伸びやかで気持ちよくフレアを纏います。
M Monochrome(Typ246) + MS-Optics SONNETAR M73mm F1.5 MC
旨みとフルーツの様な薫り、多少のえぐみを含みつつ軽やか。
冷やして飲むと美味しい、そんな吟醸酒を彷彿とさせるレンズです。
Monochrome(Typ246) + MS-Optics SONNETAR M73mm F1.5 MC
SONNETARの名前にあるようにSonnar(ゾナー)タイプの構成をとっている本レンズですが
このタイプのレンズに多い、ピント面を抜けたところから急速にボケていくというクセがあまり強くなく
前後共にボケが大変美しいレンズであると感じます。
M Monochrome(Typ246) + MS-Optics SONNETAR M73mm F1.5 MC
絞りを開けた状態だと軟調でピント面も柔らかい一面を持ちますが
冒頭の写真しかり、少し絞ってやるとかなりスッキリとした描写になります。
このあたりの二面性は宮崎光学のレンズにはよくあるのですが、
その中でもモダンとクラシックの両立が高いレベルで楽しめるレンズだなと感じます。
なんとなくレンズの素性が見えてきたところで今回は締めさせていただきます。
次回はカラーでも撮影してみたいと思わせてくれる一本でした。
それではまた。
|
|
|
[ Category:Leica | 掲載日時:19年10月08日 15時00分 ]