今回、発売して間もないLeica SL2を使用する機会がありましたので、使用感などをレポートいたします。
まず手にもって驚いたのが、「持ちやすさ」です。
ともすると日本人の手には大きすぎた感もある前作「SL」と違い、しっかりと抉れのついたグリップは長時間の撮影でも疲れを感じさせないものでした。
大柄なスーパー・バリオ・エルマー SL16-35mm F3.5-4.5 ASPH.をマウントしても、まるで手に吸い付くようです。
現時点ではAFが迷いがちな印象をうけましたが、ソフトウェアのアップデートで安定してくる事でしょう。
迷わなければ合焦は早く、安心して使えます。
更に5.5段分の手振れ補正も秀逸です。
ライカのMレンズを手振れ補正付きボディで楽しもうとしたときに、今までは他社製のミラーレス一眼を使わなければなりませんでした。
ですがやっと純正の組み合わせかつ手振れ補正込みで撮影を楽しむことができるようになりました。
色乗りはSLよりもナチュラルになりました。
御しやすい色味です。後編集も容易でしょう。プロにとっては大変喜ばしいことです。
画の抜けが良く、スカッとクリアな描写です。
SL用のライカレンズはどれも銘玉ぞろいですが、そのポテンシャルを最大限に発揮できるボディです。
オートホワイトバランスの精度が良くなったため、夕暮れ時や夜間でもAWBのままで不満はありません。シャッターを押すだけでこの画、この色。文句の付け所がありません。
高感度ノイズも良く抑えられています。サラサラとした輝度ノイズこそ出ているものの、カラーバランスを崩す色ノイズとは無縁。ISO6400でも安心して使えます。
登場前から予想はしていましたが、やはり良いカメラです。
プロフェッショナルのみならず、ライカのM型レンズをライカの色で使いたい方にもおすすめ。
5.5段の手振れ補正は、一度経験してしまうと病みつきです。
基本的な操作感もSLから大きく変わっていない為、購入後すぐに仕事で使うことも容易。
SL2、良いカメラです。
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