【Leica】SUMMILUX M35mm F1.4 11301とα7IVで夏のスナップを愉しむ
気温が高く夏真っ盛りの中、夏を満喫されていますでしょうか。
花火、プール、フェス等イベントがたくさんあり出かける事が楽しくなる季節です。
筆者も夏に相応しい被写体を求め清瀬市のひまわりフェスティバルにやって参りました。
都内にあるひまわり畑では最大級で、約10万本ものひまわりが咲き誇ります。
ポートレートの作例で見かけたりウェディングフォトの前撮りで使われることも多い素敵なロケーションです。
作例は『SONY α7IV ボディ』にSHOTENのヘリコイド付きマウントアダプター『LM-SE M II』を
装着し『Leica ズミルックス M35mm F1.4 11301』をマウントして撮影しています。
ピクチャープロファイルはSTDでAWB、撮影時に露出補正をかけただけのJPEG撮って出しです。
現地に着いてヒマワリを撮る前に無性にシャッターを切りたくなった1枚です。
都会で過ごす時間が長く田舎に帰省する機会も少なくなり、赤い農業機械とさらさらした畑のコントラストが懐かしくなりました。
『ズミルックス M35mm F1.4 11301』は初代のズミルックス M35mm F1.4のレンズ構成を
そのままに現代に復刻させたモデルでスティールリムの愛称で親しまれています。
使いやすい35mmの画角に明るいF1.4の開放値をもちながらコンパクトでレンズの質感やデザインがとても良いレンズです。
F1.4の開放では被写体の線に滲みがかり、周辺光量落ちの効果と重なってノスタルジックな描写になります。
10万本も群生しているヒマワリ畑を見に行ったのは初めてで大小様々なヒマワリを見ることができました。
筆者の背よりも高い花や逆にすごく小柄な花もあり、どれもしっかりと咲いていますが個性があり人間のようだなと感じました。
α7IVのAWBはとても優秀で、念のためRAW+JPEGで撮影はしているものの、後でPCの画面で見返しても
肉眼で見た色を再現してくれ編集の手間を減らしてくれるのがとても助かります。
『ズミルックス M35mm F1.4 11301』の逆光耐性を見るためにカメラを縦位置に構え、
太陽が入るようにα7IVのバリアングル液晶を活かして撮影してみました。
絞りを開放から2段絞りF2.8で撮影。開放時の滲みがとれヒマワリの花びらや葉っぱにシャープさが増しています。
レンズ構成は昔の設計ながらコーティングは現代のもののため、撮影時のモニタ上では
画面下部に少し虹色のゴーストが出たように見えましたが撮影後にPCモニタで確認してみると目立っていませんでした。
SHOTENのヘリコイド付きマウントアダプター『LM-SE M II』のヘリコイドを繰り出して撮影した1枚。
『ズミルックス M35mm F1.4 11301』の最短撮影距離は1mであるため、本来はここまで寄れませんが
繰り出し量6mmのヘリコイドのおかげで大幅に撮影距離を短縮することができました。
ヘリコイドを繰り出した状態でも絞りの調整は可能ですが、被写体にかなり寄っているため
フルサイズセンサーということもあり被写界深度がだいぶ浅くなります。
ですがα7IVは5.5段の光学式手振れ補正があるため絞りを開放F1.4まで開けても手持ちで安定して撮影できました。
LeicaのMレンズはMFのため敷居が高く感じる方もいらっしゃるかもしれません。
α7IVは優れたAF性能をもちながら高精細な368万ドット、0.78倍のEVFがあり
MFをアシストするピーキング機能を活用することで、絞りを開けても容易にスナップが可能です。
普段、筆者は50mmを好んで1本付けっぱなしで出かけることが多いです。
35mmは若干広い画角なので撮影に出かける前は、余計なものが構図に入らないか不安でしたが、杞憂でした。
むしろ今回のヒマワリ畑のような広いロケーションでは、青空とヒマワリがバランスよく収まり、
適度な広さのおかげで限られた歩道のスペースでも快適に撮影ができました。
同じ開放F1.4でも50mmと35mmではレンズの長さが変わってきますが
『ズミルックス M35mm F1.4 11301』はレンズフードを付けても、バッグにさっと入れて携帯しやすいサイズ感です。
Leica Mレンズにはクラシックから最新設計のレンズまで様々な35mmのレンズがあります。
また、今回撮影に使用したα7IVのEマウントもマウントアダプターを使用することで多くのレンズの世界が楽しめます。
カメラやレンズの奥深い世界をまた1歩、堪能することができました。