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【Leica】The World of Monochrome Ep.III

ライカブティックスタッフがM10 モノクロームをリレーしていく連載ブログ
The World of Monochrom
早くもEpisode IIIです。
Episode IIIと聞くと、なんだか暗黒面の気配が…。

それで、という訳ではありませんが、
モノクロ写真を撮ると、フィルムの頃から黒め(暗め)の写真を撮りがちです。
増感してコントラストを上げて、階調とは何処へ…。という写真ばかりでした。
あの頃の自分は何がしたかったのでしょう。

前置きが長くなりましたが、ご覧ください。

Leica M10 Monochrom + Leica Super Angulon M21mm F4

Leica M10 Monochrom + Leica Super Angulon M21mm F4
F0 SS1/500 ISO400

今回のM10 モノクロームは3代目。
既にM モノクローム、M モノクローム(Typ246)という先達を見て、
本機の階調性や解像感に関しては疑う余地がありませんでした。

そこで私が一番気になったのが
M10 モノクロームスーパーアンギュロンM21mm F4のマッチングです。

Leica M10 Monochrom + Leica Super Angulon M21mm F4

Leica M10 Monochrom + Leica Super Angulon M21mm F4
F0 SS1/250 ISO160

このレンズは後玉が突出している関係で、
デジタルカメラでの使用に制限があります。
カメラ内部に干渉する可能性
測光が上手くいかない可能性
周辺部に色被りが出る可能性
様々な要因から、泣く泣く手放した方も多いかと思います。
しかし白黒なら?

Leica M10 Monochrom + Leica Super Angulon M21mm F4

Leica M10 Monochrom + Leica Super Angulon M21mm F4
F0 SS1/125 ISO160

既に他機種や歴代モノクロームでお試しの方も多いかと思います。
しかしそれでも新しいモノクロセンサーの本機で試したい。
ここまで数枚の写真をご覧いただいてますが、いかがでしょうか。

Leica M10 Monochrom + Leica Super Angulon M21mm F4

Leica M10 Monochrom + Leica Super Angulon M21mm F4
F0 SS1/500 ISO160

モノクロの為、当然色被りはありません。
代わりに周辺減光があります。
後処理でなんとかできると思いますが、
私はこの雰囲気が情緒や郷愁を感じられ好みです。
また、暗室で焼きこみ、このように仕上げた方も多いはず。

ちなみに、スーパーアンギュロン M21mm F4と
スーパーアンギュロン M21mm F3.4、
エルマリートM28mm F2.8 1stのように
後玉が突出しているレンズを使用する際はライブビューでのみ正確な測光が可能です。

Leica M10 Monochrom + Leica Summar L50mm F2 Chrome

Leica M10 Monochrom + Leica Summar L50mm F2 Chrome
F0 SS1/4000 ISO160
個人的モノクロで使いたいレンズの筆頭
ズマール L50mm F2
M10モノクロームの階調性をより味わえるレンズです。

Leica M10 Monochrom + Leica Summar L50mm F2 Chrome

Leica M10 Monochrom + Leica Summar L50mm F2 Chrome
F0 SS1/4000 ISO160
白黒といいながらも白と黒がほぼない程、トーンが豊富で
様々なグレーがあることに驚きます。

 

Leica M10 Monochrom + Leica Summicron M50mm F2 Rigid

Leica M10 Monochrom + Leica Summicron M50mm F2 Rigid
F8 SS60 ISO160
こちらはお気に入りのレンズの1本
ズミクロン M50mm F2 後期
絞り込み、1分露光を行いました。
空、富士山、雲、山、木、湖、その全てから
豊富なグレートーンが見て取れます。

 

Leica M10 Monochrom + Leica Apo Telyt M135mm F3.4

Leica M10 Monochrom + Leica Apo Telyt M135mm F3.4
F0 SS1/4000 ISO800
モノクローム×アポクロマート設計レンズの定番の組み合わせも。
雪が舞ってきたので暖かい室内から窓越しに撮影してみました。

Leica M10 Monochrom + Leica Apo Telyt M135mm F3.4

Leica M10 Monochrom + Leica Apo Telyt M135mm F3.4
F0 SS1/4000 ISO4000
この日、東京では桜の開花宣言と同時に雪が降りました。
うっかりISO4000まで上がってしまいましたが、全く気づきませんでした。
実用できそうです。

Leica M10 Monochrom + Leica Apo Telyt M135mm F3.4

Leica M10 Monochrom + Leica Apo Telyt M135mm F3.4
F0 SS1/4000 ISO6400
やはりアポ系のレンズは金属を撮りたくなります。
光沢、反射部分に出やすい色収差がなく、まるで肉眼で見ているよう
いえ、それ以上に艶やかな描写です。

最後にISO12500も。

Leica M10 Monochrom + Leica Super Angulon M21mm F4

Leica M10 Monochrom + Leica Super Angulon M21mm F4
F0 SS1/15 ISO12500
フィルムで増感処理をして遊んでいた頃を思えば、ノイズはうまく抑えられています。
とても気持ちが良い処理だと思います。
かえって粒状感が出て良い味です。

いかがでしたでしょうか。

僅かな時間でしたが、モノクロフィルムを楽しんでいた頃のワクワクが蘇りました。
フィルム時代からモノクロを使っていた方も、そうでない方も
きっとモノクロ撮影の虜になるはずです。

それでは次回
Episode IV ご期待ください。

これまでの『The World of Monochromeはこちら』

 

 

 

 

 

 

 

 




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[ Category:Leica | 掲載日時:20年03月17日 22時45分 ]

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