
Leica SL3やQ3に搭載された最先端のイメージプロセッサー「Maestro IV」では、画像処理の高速化や低ノイズに付与し、Leica独自の色再現性を実現しています。
そして、Maestro IVでは新たな機能として撮影者の好みに応じて変更可能なカラープリセット「Leica Looks」が使用できるようになりました。
この連載では、それぞれ独自のカラールックを持つLeica Looksに焦点を当て、その魅力に迫っていきます。
どうぞお楽しみください!
今回のLeica Looksは、カメラにプリインストールされている”Leica Core Looks”から「Leica Vivid」を選択しました。
Leica社の公式サイトでは「ダイナミックで生き生きとしたイメージが際立つスタイル」と紹介されています。
普段Leicaを使用する中で、撮影してすぐ確認した画像でも満足できるほどの表現力を持っていると感じています。そして今回のLeica Vividで、Leicaの持つ表現の幅をより感じていただけると幸いです。
今回撮影に使用した機材は、「Leica SL3」と「ズミクロン SL50mm F2 ASPH.」です。
Leicaのカメラの中でも機体の大きいSLシリーズは、グリップがついており手にフィットしやすく撮影時にカメラを構えやすいです。
さらに私がSL3を使用してまず初めに驚いたことは、なんといっても起動の早さです。
今回は人通りの多い場所で撮影したこともあり、歩きながら撮影するシーンが多かったです。
そのため撮りたいと思った瞬間、すぐに撮影ができる。スナップを撮るときにはありがたい機能です。
「ズミクロン SL50mm F2 ASPH.」は、コンパクトで軽量のためスナップとの相性も良く今回の撮影に最適でした。
対象を精密に写し出す一方Leica Vividとの組み合わせで、逆光でも光が硬くなる印象はなく暖かい太陽の光のエネルギーをそのまま切り取ったイメージになっています。
またコントラストが異常に高いということもなく、自然な彩度が表現できています。
ガラスを一枚挟んでいるため反射がありますが、画面全体の細かな色も丁寧に映し出されています。
赤や青の鮮やかさはもちろん、緑や紺の落ち着いた色も繊細に表されています。
ズミクロンの写す柔らかく自然なボケ感とLeica Vividが作り出す自然な彩度が、その場の雰囲気も表現してくれるような写りになっています。
自然光との相性がとてもよく、街を歩く際に持ち歩きたいカメラだと感じました。
休憩も兼ねてカフェに入りました。
最近は暑い日も続き、ついつい休憩と甘いものが欲しくなります。
室内のテーブルフォトも難なく撮影することができました。
フレンチトーストにかかった蜂蜜の輝きが食欲をそそります。
陽が落ち始めてきた時に撮影した一枚です。
全体的に落ち着いた色味がでており、柵の赤も全体の雰囲気を邪魔しない発色になっています。
橋がライトアップされ外套の灯りも付き始めました。
陽が出ている時と比べて、コントラストがはっきりとしてきました。
ライト一つ一つのハイライトやそれに照らし出された葉の輝き、そして波の動きが感じられるシャドー部も繊細に表現されています。
夕暮れ時から陽が落ちて街中の灯りが付き始めた時間帯に撮影を行い、Vividの持つ生き生きとした色味を楽しむことができました。
今回使用したLeica Core Looksは、カメラに最初から搭載されている機能のひとつでお試しいただきやすいと思います。
みなさまもぜひ、一度お楽しみください。