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【Leica】What is Leica Looks? SL3+Leica monochrom High contrast編

【Leica】What is Leica Looks? SL3+Leica monochrom High contrast編

Leica SL3やQ3に搭載された最先端のイメージプロセッサー「Maestro IV」では
画像処理の高速化や低ノイズに寄与し、Leica独自の色再現性を実現しています。
そして、Maestro IVでは新たな機能として撮影者の好みに応じて変更可能なカラープリセット「Leica Looks」が使用できるようになりました。
この連載ではそれぞれ独自のカラールックを持つLeica Looksに焦点を当て、その魅力に迫っていきます。どうぞお楽しみください!

・・・

今回撮影に使用した機材は、『Leica SL3』にSHOTENのM/SLボディ用マウントアダプター『LM-LSL M II』を付け、
『Light lens lab M 50mm F2 Rigid』(以下、周リジッド)を使用しています。
Lookの設定はLeica monochrom High contrastで撮影時に露出の調整のみをかけた撮って出しの作例になります。
建物

F2.0 1/6400 ISO100 EV0

建物上空に広がる雲に目を奪われ撮影した1枚。
絞り開放で撮影することで画面端に適度な周辺光量落ちが発生し、クラシックレンズで撮ったかの様な雰囲気が出ました。

F5.6 1/125 ISO800 EV0

金属で作られた建物入口の様子や奥に光が抜ける様子が分かり、屋根の質感が気に入ったためシャッターを切った1枚。
モノクロ写真はシンプルな2色の白黒ではなく、濃さや色合いがグラデーションのように変わりますが、
SL3はその表現が上手く中間調もしっかりと表現してくれ、写真に立体感を与えています。

F8.0 1/250 ISO100 EV-0.3

周リジッドはF5.6まで絞るとエッジの効いたシャープな描写に変化し、露出をマイナスに振ることで
Leica Looksのハイコントラストなモノクロの描写とマッチし、写真にハードな印象を与えてくれます。

100%等倍に拡大した写真です。
手前の鉄橋のヒビ割れた部分や網の一つ一つがシャープに写り、素材をしっかりと写し出してくれています。
モノクロ写真は色情報が無い分、光の状態や被写体とじっくりと向き合って構図を考えることが多くなり、
撮ることに対する集中力が上がると個人的に感じます。

F2.8 1/125 ISO250 EV-0.6

モノクロで撮影する場合は色のコントラストを頼りにMFでピント合わせをするのが難しくなります。
しかしLeica SL3なら背面のジョイスティックでピントを拡大したい場所をスポットで指定し、
トップ部の右ダイヤルで拡大することで、快適なピント操作が行え快適に撮影が可能です。

F5.6 1/125 ISO800 EV-1.0

三角コーンと柱の陰が三角になった並びが面白くシャッターを切った1枚。
構図を縦横切り替えたりカラーとモノクロで印象が変わるか、どこを切り取るか考える過程が楽しめました。

周リジッドの絞り開放の描写で淡さと奥行きを楽しむか、
絞り込んで画面の奥の方まで見せるか写真の印象が変わってくるところもモノクロ写真の楽しさの一つです。

F8.0 1/125 ISO4000 EV-1.0

植物の特徴的なフォルムが目にとまり、絞って硬調な仕上げにすればモノクロハイコントラストに合うと想像して撮った1枚。
放射状に茎を拡げる手前の2つの植物が、未知の生き物のような不気味さと独特の雰囲気を出してくれたと思います。

F2.8 1/400 ISO100 EV-0.6

50mmの画角は人の視野に近く標準レンズと言われています。
Leica SL3はマウントアダプターを介してMレンズをSLマウントに使用することができるので、
数十年前に発売されたMレンズから現行品まで幅広いラインアップの中からお気に入りのレンズを付けて
576万ドット、倍率0.76倍(3:2モード)の見やすいEVFで快適にピント合わせができる使い勝手に優れたカメラです。

F2.8 1/160 ISO100 EV-0.6

いかがでしたでしょうか。
Leica Looksのハイコントラストモノクロは雄大な建造物や鉄橋などの人工物や、ディテールに特徴がある被写体に似合い
写真に強いインパクトを与えるプロファイルという印象を受けました。
撮影した日は曇天でしたが、晴天で日差しが強いシーンでもコントラストが強めに出るので、
メリハリが効いたモノクロ写真を撮影したい時にもおすすめです。

使用するレンズはコントラストとシャープさを高めるなら設計が新しく非球面レンズを用いた現行レンズを使い、
今回使用した周リジッドのように絞り開放と絞り込んだときで二面性があるレンズを使えば、
諧調重視のナチュラルなシーンが似合う被写体でもコントラストが強めな硬調な被写体にも汎用的に
撮影に使えるため筆者お気に入りのレンズの1本になりました。
次回もお楽しみに。

 

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[ Category:etc. | 掲載日時:25年06月22日 17時00分 ]

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