【Leica愛】 ライカ研究 ズミクロンM35mmF2 6枚玉
今年で100年を迎えようとしています。
日ごろみなさまがお使いの「カメラ」の原型といっても過言ではない
(中判クラス以上の大きなカメラを除く、ということです)
このライカを可能な限り掘り下げていこうと思います。
撮影とは全く関係のないこの不明瞭かつ危険なトンネルへレッツゴー
本日のテーマは「Leica ズミクロン M35mm F2 (6枚玉)」。
突然ですがこのレンズを見て何かお気づきでしょうか。
そうです。6枚玉です。
Leica ズミクロン M35mm F2 (6枚玉)は1969年から1979年にかけて生産されたモデルで、
大きく分類すると「ツノつきモデル」と「ツノなしモデル」の2種類に分類されます。
当初、絞り指標を動かすのに俗に言う「ツノ」をつまんで回すことにより
絞りの設定をする仕様になっていたのですが
「使いづらい」
という理由でクレームがあったそうです。
従来はこうなんですよ。
上の写真との違い、わかりますかね?!
よく見ていただくと判るのですが、絞り指標の位置が上と下では
位置が違うんです。
ここがクレームになったとされる原因なんです。
絞りの位置を示す指標、通常ボディに取り付けした際絞りの値を示す指標が
真上に来るのが普通なのですが・・・
それだと、設定値を「距離の表記を無限遠」「絞りをF2」にした場合
上の写真のように絞りの「ツノ」がピントリングのレバーに重なり
非常に動かしにくくなるんです。
もし、お手持ちのレンズの指標がずれていた場合、「不良」ではなく
後でライカ、もしくは修理業者でわざと絞りの位置をずらした可能性があるんです。
もちろん、指標は修理業者に依頼すれば従来の位置に戻すことも可能ですので
気にされる方は当店で修理の受付を承っております。お気軽にご相談くださいませ。
というわけで「ツノつきモデル」はすぐに後期タイプの「ツノなしモデル」に
変わっていくわけなんです。
ちなみにレンズ構成は変わっていないそうです。
今回ご紹介できなかったのですが、「ツノつきモデル」にはフィルターネジの
付いているタイプがあったり極初期の物にはフィルターネジが無いモデルも存在します。
これも「ツノ」以前にクレーム対象となりすぐフィルターネジは追加されます。
フィルターネジの無いモデルには「12504フード」を併用し、フードに「シリーズ7フィルター」を
挟み込んで使用するわけなのですが・・・
ご検討の際にはご注意下さい。
なお、極初期のフィルターネジなしモデルは数が少なく希少です。
大変ですね。
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