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【Nikon】お家でマイクロ撮影

煩わしい花粉の季節も終わり、本来であればマスクを外して季節の花の撮影を楽しみたいところですが、今は家で巣篭もりしなくてはなりません。
愛用の機材も出番なく、ここしばらくは防湿庫で眠っています。

母の日の前日、家内が数本の花を買ってきました。母の日に渡す花束を作ると言うのです。被写体は意外と身近なところにありました。

Nikon AF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8 G ED

絞り:F4 / 使用機材:Nikon Z7 +AF-S Micro  60mm F2.8 G ED + マウントアダプターFTZ

 
ライブビューで拡大すると、何処を見ていたのか見失うほど沢山の花びらで覆われているカーネーション。中心を決めづらいためピント合わせに苦労します。ボケが大きいとなおさらで、今回はF4まで絞って撮影しました。

Nikon AF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8 G ED

絞り:F2.8 / 使用機材:Nikon Z7 +AF-S Micro  60mm F2.8 G ED + マウントアダプターFTZ

 
今回使用したレンズは「Nikon AF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8 G ED」です。
ご存知の方も多いかと思いますが、ニコンは一般的にマクロレンズと呼ばれるレンズを敢えて「マイクロレンズ」と表記しています。

その理由はニコンのHP内にある、ニッコールレンズの設計や製造のエピソードを綴るコンテンツ「ニッコール千夜一夜物語 第二十五夜 Ai Micro Nikkor 55mm F2.8 (前編)」で解説されています。

マクロ写真の定義は「原寸大以上の倍率で撮影する写真」と言うもので、マクロレンズとは主に、顕微鏡のような拡大光学系を示し、カメラのレンズはS型カメラの時代、撮影倍率1/2倍から等倍までの縮小光学系だったことから、マクロレンズではないと言う判断になったとの事。ニコンは顕微鏡等の開発・販売もしていたことから、これらをはっきり区別するため、「マイクロ」の冠がつけられたそうです。
統一性のある呼び名より、厳密な「定義」を重んじるあたりに、光学メーカーとしてのポリシーを感じます。

 
 

さて、「マイクロレンズ」を調べた際、S型カメラと言うキーワードを聞いて、新たに挑戦したいことが思い浮かびました。
レンジファインダー用のレンズをヘリコイド機能付きマウントアダプターと組み合わせることでのマイクロ撮影です。

Nikon S 50mmF1.4(復刻)

絞り:F4 / 使用機材:Nikon Z7 + S 50mmF1.4(復刻)

 
新たに使用したレンズはニコン S3 2000年記念モデルとセット化されていた「ニッコール S50mmF1.4(復刻)」です。
カタログに記載されていた最短撮影距離は90cm。これに「SHOTEN マウントアダプター ライカMレンズ/ニコンZボディ用 ヘリコイド付き LM-NZ M EX」と「M/Lリング」+「S-Lカプラー」を合わせることで、レンズ先端から約20cmまで寄ることができました。
最初の「Nikon AF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8 G ED」と比較しやすいよう、出来るだけ同じシチュエーションで撮影したのが上のカットです。

復刻レンズとは言え、マルチコーティングを新たに施すなどの改良がされたことで、優れた色再現性を実現しています。
カメラとレンズ間での情報伝達が無いため、絞り優先オートによる露出に差が生じましたが、質感をしっかり捉えているのが分かります。ボケも若干硬い印象でしょうか。

Nikon S 50mmF1.4(復刻)

絞り: F1.4 / 使用機材:Nikon Z7 + S 50mmF1.4(復刻)

 
ちなみに最短&F1.4で撮影すると、ボケというより輪郭部にだけソフトフィルターをかけたような感じになりました。撮り方やレンズを変えることで、いろんな表情を見せてくれることが分かります。
皆様も是非「マイクロ撮影」をお楽しみください。



[ Category:Nikon | 掲載日時:20年05月17日 10時30分 ]

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